高圧室内作業主任者

高圧室内作業主任者とは

高圧室内作業主任者とは、労働安全衛生法に定められた作業主任者の一種であり、高圧室内での作業における安全管理を担う責任者です。具体的には、高圧室内での送気や排気などの作業を安全に行うために、事業者はこの資格を持つ者を選任する必要があります。

選任の義務

労働安全衛生法では、高圧室内における作業の安全を確保するために、事業者は高圧室内作業主任者を選任することが義務付けられています。他の作業主任者とは異なり、高圧室内作業主任者は事業所ごとではなく、作業室ごとに1人ずつ配置する必要があります。これは、高圧室内での作業が特有の危険を伴うため、より厳格な安全管理体制を敷く必要があるためです。

免許交付要件

高圧室内作業主任者の免許を取得するには、試験に合格するだけでなく、以下の免許交付要件を満たす必要があります。

高圧室内業務に2年以上従事した経験

この実務経験要件は、以前は受験資格としても定められていましたが、2012年4月1日以降の法改正により、免許交付要件の一つとなりました。つまり、試験に合格しただけでは免許は交付されず、実務経験も必要となる点に注意が必要です。

免許試験について

高圧室内作業主任者の免許試験は、安全衛生技術試験協会が実施しています。試験は学科試験のみで、実技試験はありません。試験内容は以下の通りです。

圧気工法
送気及び排気
高気圧障害
関係法令

受験資格

高圧室内作業主任者試験には、受験資格は特に設けられていません。そのため、誰でも受験することが可能です。以前は実務経験が受験資格として必要でしたが、法改正により現在は撤廃されています。

受験手続き

受験の申し込みは、各地の安全衛生技術センターで行います。試験に合格した後、実務経験を証明する書類を添えて、東京労働局長に免許を申請することで、労働安全衛生法に基づく免許証が交付されます。

まとめ

高圧室内作業主任者は、高圧室内での作業における安全管理の要となる重要な役割を担います。事業者は、労働者の安全を守るために、適切な資格者を選任し、安全な作業環境を整備することが求められます。免許取得には、試験合格だけでなく、実務経験が必要となるため、計画的に準備を進めることが重要です。

関連情報

安全衛生技術試験協会
労働安全衛生法による免許証

外部リンク

安全衛生技術試験協会

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