高安厚史

高安 厚史（たかやす あつし）は、1982年12月11日に京都府で生を受けた日本の元ラグビー選手です。フィールド上で担った主な役割は、フォワードとバックスを結ぶ重要なポジションであるスクラムハーフ（SH）でした。

彼のラグビーとの出会いは早く、9歳という幼い頃に始まります。楕円球を追いかける日々は、地元の東山高校へと続き、そこで選手としての基礎を築きました。高校卒業後の2001年、関東学院大学に進学し、大学ラグビーの舞台でその才能を開花させます。大学時代には、その優れたパフォーマンスが高く評価され、ALL関東学院の一員にも選出されるなど、将来のトップリーガーとしての期待を集める存在となりました。

大学での学びとラグビーを終えた後、2005年には日本のトップレベルのラグビーリーグであるジャパンラグビートップリーグに所属する三洋電機ワイルドナイツ（現在のパナソニック ワイルドナイツ）に加入しました。これにより、プロフェッショナルな選手としてのキャリアが幕を開けます。

トップリーグの公式戦での記念すべき初出場は、チーム加入と同じ年の2005年10月15日に行われた一戦でした。ジャパンラグビートップリーグの第5節にあたるこの試合で、対戦相手は福岡サニックスブルース。高安氏は途中出場を果たし、長年にわたるトップリーグでのキャリアの第一歩を記しました。

身長172センチ、体重78キロという体格を持ちながら、スクラムハーフとして求められる素早いパス出し、的確な状況判断、そして献身的なタックルなどでチームに貢献しました。チームメイトやファンからは「タキ」という親しみやすいニックネームで呼ばれ、チームの一員として多くの時間を過ごしました。三洋電機ワイルドナイツ、その後チーム名がパナソニックワイルドナイツに変更されてからも、彼は主力選手の一人として活躍を続け、およそ11シーズンにわたってチームに貢献しました。

長きにわたる現役生活に区切りをつけ、2016年にパナソニック ワイルドナイツを退団。京都でラグビーを始め、大学を経てトップリーグで輝かしいキャリアを積んだ高安厚史氏のラグビー人生は、多くのラグビーファンにとって忘れられない記憶として刻まれています。

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