高室弓生

高室弓生（たかむろ きみ、3月28日生まれ）は、日本の漫画家、イラストレーターとして活躍しています。彼女の作品は、画風と題材において独特な個性を放ち、特に縄文時代を舞台にした作品で知られています。

岩手県遠野市は縄文時代の遺跡が数多く存在する地域であり、彼女の創作活動に大きな影響を与えています。高校時代、学校の近くにある縄文遺跡で縄文人の骨折治療の跡を目にしたことがきっかけで、縄文文化に強い興味を持つようになったと言います。自らも縄文土器片を発掘するなど、その知識は学術的にも正確であり、作品内では本編に加えて、縄文時代に関するうんちく漫画も手掛けています。

代表的な作品としては、以下のものがあります。

ニタイとキナナ
縄文時代のホームコメディで、「コミックトムプラス」（潮出版社）にて連載されていました。2006年11月に青林工藝舎から復刊単行本として再リリースされています。
縄文物語
「モーニングパーティ増刊」（講談社）で連載されていた作品で、『縄文物語 わのきなとあぐね』として2007年3月に講談社から復刊されました。

その他、彼女の作品には以下のようなものがあります。

単行本
遠野絵物語（講談社、ISBN 978-4874443750）
縄文物語 （講談社、ISBN 978-4063150261、『縄文物語―わのきなとあぐね』として復刊 ※講談社版未収録の作品が追加されています）
劇画古事記 神々の物語（原作）戸部民夫、ISBN 978-4862380296）
ニタイとキナナ（青林工藝舎、ISBN 978-4883792306）
縄文物語―わのきなとあぐね（青林工藝舎、ISBN 978-4883792382）
作品
北方古譚　虫の部族(アックス　第64号 2008/8）
北方古譚　赤い布(アックス　第66号 2008/12～第68号 2009/4）
繭（アックス第70号 2009/8）
* えびす聖子（みこ）（WEBコミックトム　潮出版社　2013/12～連載中）

高室弓生は、縄文文化への深い愛情と知識を活かし、漫画やイラストを通じて、古代日本の魅力を現代に伝えています。彼女の作品は、縄文時代に対する興味を深めるきっかけとなるでしょう。

彼女の活動に関する情報は、X（旧Twitter）アカウント（@takamurorx28）でも発信されています。

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