高山久

高山 久（たかやま ひさし）

高山久は1981年11月16日、熊本県熊本市南区に生まれた元プロ野球選手です。彼は外野手として西武ライオンズ及び阪神タイガースで活躍しました。愛称は「キューちゃん」で、これは彼の名前の音読みからきています。

経歴

プロ入り前

高山は、熊本市立御幸小学校の5年生の時から野球を始め、熊本市立託麻中学校では内野手としてプレーしました。九州学院高校に進学し、全国高校野球選手権大会に出場したものの、チームは初戦で敗退しました。高校通算では43本塁打を記録し、1999年のドラフトで西武ライオンズから1位指名を受けてプロ入りしました。

西武時代（2000年 - 2013年）

2000年にはイースタン・リーグで規定打席に到達し、同年の4月15日に一軍に初出場。しかし、初打席は三振に終わりました。2001年にはプロ初本塁打を記録し、打率.261、4本塁打を残しましたが、出場機会は年々減少していきました。2006年には自己最高の55試合に出場し、打率.263を達成。

2007年には6月に大きな活躍を見せ、2本のサヨナラ本塁打を打ちましたが、その後は出場機会が減りました。2010年には開幕スタメンを果たし、11本塁打を記録するなど、特に左投手に対して高い打率を残しました。しかし、腰の故障で2011年は限られた試合出場となり、2012年には不振が続きました。

阪神時代（2013年）

2013年5月に川崎雄介とのトレードで阪神タイガースに移籍し、新たな背番号「62」を受け継ぎました。移籍後は早速活躍し、移籍後初打席で本塁打を放ち、阪神史上でシーズン途中に移籍してきた選手として初の快挙となりました。しかし、2014年には戦力外となり、プロとしてのキャリアを終えました。

引退後

引退後は古巣の西武に戻り、コーチとして指導にあたることとなり、2015年にはライオンズアカデミーのコーチに就任しました。さらに、2016年にはスカウトとして育成アマチュア部門を担当し、次世代選手の育成に尽力しています。2021年からは二軍打撃コーチに復帰し、2022年には一軍で打撃コーチを務めるなど、現在も野球界に貢献しています。

プレースタイル・人物

高山のバッティングスタイルは、パンチ力がある中距離打者で、特に得点圏での打率が高く、勝負強い選手として知られていました。また、対左投手に強い傾向があり、多くの本塁打を左投手から放っています。

打撃フォームについては、長年にわたる改造を重ねた結果、2009年に神主打法に辿り着きました。自身のフォームを固める過程では、様々なアドバイスタイミングと力の入れ具合を工夫し、独自のスタイルを確立しました。

高山は熊本県出身で、地域のファンからも愛されており、彼の名前を覚えてもらうために、登場曲には地元の音頭を使用していました。

記録

高山久は多くの記録を残しており、プロとしての道のりを通じてその実績は高く評価されています。彼の奮闘は、選手としてだけでなく、コーチとしても多くの若手選手に影響を与えています。彼の野球に対する情熱は現在でも変わらず、若手選手の指導に携わっています。

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