高山市立荘川小学校

高山市立荘川小学校について

高山市立荘川小学校（たかやましりつ しょうかわしょうがっこう）は、岐阜県高山市に位置していた公立小学校です。この学校は高山市立荘川中学校と統合され、2025年に設立される「高山市立荘川さくら学園」の一環として、義務教育学校に移行するため、廃校の運命を迎えることが決定しています。

学校の基本情報

荘川小学校の校区は高山市の荘川町全域（旧・荘川村）に広がっており、地域の荘川保育園や荘川中学校と連携した一貫教育を実施してきました。このような教育方針は、地域に根ざした教育の実現を目指していたといえるでしょう。さらに、小学校の校舎の一部は改修され、新たに建設された校舎とともに高山市立荘川さくら学園に引き継がれています。

沿革

荘川小学校の起源は、1874年（明治7年）に開校した新渕学校に遡ります。この新渕学校は、新渕村、猿丸村、町屋村などを含む広範な地域を校区として始まりました。当初は仮校舎として宝蔵寺を使用し、1875年には荘川村が成立し、徐々に校区が拡大していきました。1889年には新渕尋常小学校と改称され、その後1901年に荘川尋常小学校に統合されることとなります。そして、1904年には荘川尋常高等小学校に改称されるなど、名称変更や組織の変化が続きました。

1941年には荘川第一国民学校に改名され、戦後の1947年には荘川村立荘川小学校〈旧〉に改称されました。1961年には荘川中学校との併設が解消され、独立した学校としてのスタートを切ることになります。その後の教育内容や施設の整備は続き、1989年に荘川小学校〈旧〉と黒谷小学校が統合され、新たに荘川村立荘川小学校として生まれ変わりました。これに伴い、校舎の移転や改築も行われ、地域のニーズに応える形で成長を続けてきました。

2005年には荘川村が高山市に編入され、名称が高山市立荘川小学校に変更されました。2023年には義務教育学校の設立に向けた改築工事が始まり、荘川中学校の校舎での授業が開始されました。

閉校への道

荘川小学校は2025年に閉校が予定されています。具体的な日程としては、3月20日に校旗返納式が行われ、その11日後には正式に閉校となります。この閉校は、荘川町の教育において新たな時代の幕開けを意味すると同時に、多くの地域住民や教職員にとって感慨深い出来事となることでしょう。校舎の一部は高山市立荘川さくら学園として生まれ変わることから、もう一つの教育の形態が地域に根ざしていくことになります。

参考情報

荘川小学校の歴史や運営に関する詳細な情報は、荘川村史に関する文献や高山市の公式サイトに掲載されています。また、荘川町の教育に関する資料は、各種の教育関連書籍などからも入手可能です。

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