高嶋博視

高嶋博視（たかしま ひろみ）

高嶋博視は、1952年4月25日生まれの日本の海上自衛官です。最終階級は海将で、第40代横須賀地方総監を務めました。2011年3月の東日本大震災では、海災部隊指揮官として陣頭指揮を執り、被災者救援や東京電力福島第一原発事故などの対応に尽力しました。

略歴

香川県出身。

1975年（昭和50年）3月、防衛大学校本科第19期卒業。
同年、海上自衛隊に入隊。
1986年（昭和61年）7月、3等海佐に昇任。
1989年（平成元年）7月、2等海佐に昇任。
1990年（平成2年）3月、海上幕僚監部人事課に勤務。
1993年（平成5年）6月、在ノルウェー日本国大使館付防衛駐在官。
1994年（平成6年）7月、1等海佐に昇任。
1996年（平成8年）9月、練習艦隊司令部幕僚。
1997年（平成9年）10月、統合幕僚会議事務局第4幕僚室長中期班長。
1998年（平成10年）12月、第2護衛隊群第6護衛隊司令。
2001年（平成13年）1月11日、統合幕僚会議事務局第3幕僚室通信電子調整官兼通信電子室長に就任。
同年12月3日、護衛艦隊司令部幕僚長。
2002年（平成14年）3月22日、海将補に昇任。
同年11月8日、第1護衛隊群司令（第4次インド洋派遣海上支援部隊指揮官）に任命。
2004年（平成16年）8月30日、海上幕僚監部人事教育部長に就任。
2007年（平成19年）7月3日、海将に昇任。第32代護衛艦隊司令官に就任。
2008年（平成20年）11月7日、第4代統合幕僚副長に就任。
2010年（平成22年）7月26日、第40代横須賀地方総監に就任。
2011年（平成23年）3月から7月まで、東日本大震災における海災部隊指揮官として災害派遣に従事。
同年8月5日、退官。
同年11月1日、日本無線に顧問として再就職。
2022年（令和4年）4月29日、瑞宝中綬章を受章。

栄典

瑞宝中綬章 - 2022年（令和4年）4月29日

著書

『武人の本懐　FROM THE SEA　東日本大震災における海上自衛隊の活動記録』（講談社、2014年）
『指揮官の条件』（講談社現代新書、2015年）
台湾・繁体中国語訳版『艦長不能說不知道，艦長永遠有答案』（大是文化、2017年）
* 『ソロモンに散った聯合艦隊参謀 伝説の海軍軍人 樋端久利雄』（芙蓉書房出版、2017年）

高嶋博視は、長年にわたり海上自衛隊の要職を歴任し、特に東日本大震災における災害派遣での指揮は高く評価されています。また、著書を通じて、リーダーシップや組織運営に関する考察を発信し、幅広い層に影響を与えています。

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