高木美保

高木美保: 多才な女優・コメンテーター・農業従事者

高木美保（たかぎ みほ、1962年7月29日生まれ）は、日本で活躍する女優、コメンテーター、エッセイスト、タレントそして農業従事者です。東京都の葛飾区で生まれ、千葉県松戸市で育ちました。学業では和洋女子大学を中退し、芸能界の道へ進みました。

芸能界入門と女優としての道

1983年、高木は新聞で見つけた芸能事務所の募集広告に応募し、写真が綺麗だったことから審査を通過しました。1984年には映画『Wの悲劇』でスクリーンデビューを果たします。初めはオーディションの年齢制限を超えていたため書類選考で落ちたものの、監督が彼女の気迫ある表情を気に入ったことから出演が決まりました。その後、『華の嵐』や『夏の嵐』などの数多くの作品に出演し、女優としての地位を確立していきました。

しかし、役柄として飾られた「出来たお嬢様像」に悩み、内面と外見のギャップに苦しむようになります。この経験から、彼女はバラエティ番組やテレビコメンテーターへと活動の場を広げることになります。

農業への転身

1998年、高木はパニック障害の治療を兼ねて栃木県那須塩原市に移住し、そこで農業を始めます。彼女は「正業が農業で、タレントは副業」と語るほど農業に情熱を注いでいます。自然農法を採用し、化学肥料や農薬をほとんど使わず、食生活で生じる生ごみや農業の残渣を堆肥として利用しています。この取り組みは、彼女の農業に対する強いこだわりを示しています。

また、高木はエッセイ集を執筆し、農業体験を元にした作品も手掛けています。彼女の生活哲学は、自然との共生を大切にするものであり、多くのファンから支持を受けています。

再び女優業とその他の活動

2007年12月、NHKドラマ『ひとがた流し』で女優業に復帰し、約11年ぶりに舞台に立ちました。復帰を喜ぶ彼女の姿には、新たな決意が感じられ、多くのファンが期待を寄せました。2009年には一歳年上の中国籍の男性と結婚し、その後も多彩な活動を続けています。

2015年には日中友好団体「日本ボアオ会」の発起人に名を連ねるなど、社会貢献にも意欲的です。また、動物園の名誉園長を務めるなど、幅広い分野で活躍しています。

エピソードと個性

彼女の趣味としてアニメが好きで、『サイボーグ009』のファンであることや、アニメ『十二国記』のキャラクターに「結婚したい」と発言するなど、親しみやすい一面も持っています。さらに、バラエティ番組『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』で、数少ない「最終問題前に100萬ショーバイマネー達成」を成し遂げた解答者の一人でもあります。

高木は自らの個性を大切にし、特にトレードマークの眼鏡は、実用性からスタートしながらも、現在は個性を表現するための小道具として使用されています。また、有吉弘行から「ヒステリック農業」とのあだ名をつけられるなど、ユーモアを交えた親しみやすいキャラクターとしても知られています。彼女の活動は多岐にわたり、常に新しい挑戦を続けています。

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