高木英克

高木英克

高木英克氏は、1965年に北海道に生を受けた、日本の元アイスホッケー選手であり、後に指導者としても活動した人物です。現役時代は主にディフェンスとしてプレーしました。

彼は地元の駒澤大学附属苫小牧高等学校でアイスホッケーに打ち込み、卒業後は東京の明治大学に進学して競技を続けました。大学を卒業すると、当時の日本アイスホッケーリーグにおける強豪チームの一つであった王子製紙（現王子イーグルス）に入団し、プロフェッショナルとしてのキャリアをスタートさせました。

王子製紙に加入後、高木氏はそのルーキーシーズンである第22回日本アイスホッケーリーグにおいて、鮮烈な活躍を見せました。その功績が認められ、その年に最も活躍した新人選手に贈られる栄えある新人賞を受賞。これは、選手としての彼の将来が非常に有望であることを示す出来事でした。

チームでのプレーと並行して、高木氏は長きにわたりアイスホッケー日本代表のメンバーとしても選出され続けました。ディフェンスとして、国際試合の舞台で日本のゴール前を守る役割を担い、その堅実かつ的確なプレーは、日本代表チームの守備組織において不可欠な要素でした。

また、高木氏には、国土計画に所属していた兄の邦男氏もアイスホッケー選手として活躍していました。兄弟揃って日本リーグのトップチームでプレーしていたため、公式戦での両者の対戦は、リーグにおける一つの名物カードとなり、多くのファンやメディアから注目を集めました。ライバルチームの主力として、兄弟がリンク上で熱い火花を散らす様子は、観る者に強い印象を与えました。

選手として輝かしい実績を残した高木氏は、現役を退いた後も、アイスホッケーへの情熱を失うことなく、指導者の道に進みました。監督として、かつて所属した王子イーグルスを含め、複数のチームで指揮を執り、合計で５シーズンにわたってチームを率いました。選手時代に培った豊富な経験と深い知識を活かし、若手選手の育成やチームの戦力向上に尽力しました。

近年では、自身の出身地である北海道苫小牧市におけるスポーツ振興にも積極的に関わっています。2020年6月には苫小牧スポーツ協会の新しい会長に就任しており、選手、監督として培った経験を活かし、地域社会のスポーツ活動の発展に貢献しています。

高木英克氏は、選手としては日本代表の守備を支え、日本リーグで新人賞を受賞するなど長年トップレベルで活躍し、引退後も監督としてチームを率いるなど、様々な立場から日本のアイスホッケー界に多大な貢献をしてきた人物です。

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出典:

* 苫小牧民報電子版 (2020年6月19日) 「新会長に高木氏就任　苫スポーツ協会」

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