高松サンポート合同庁舎

高松サンポート合同庁舎は、香川県高松市のサンポート高松地区に位置する、国の出先機関の合同庁舎です。四国地方を管轄する国の行政機関の多くがこの建物に集約されており、地域の行政を支える重要な拠点となっています。

この合同庁舎は、高松市内に分散していた各機関の老朽化した庁舎を集約し、利用者の利便性向上と業務効率化を図る目的で建設されました。さらに、災害時には四国地方の防災拠点としての役割も担うことが計画されています。

北館

2006年11月に完成した北館には、四国地方整備局、四国厚生支局、香川労働局など7つの官署が入居しています。ただし、四国厚生支局は庁舎内だけではスペースが足りず、一部の部署は隣接する高松シンボルタワーにも入居しています。

北館は高層棟と低層棟からなり、駐車場は地上と地下に合計123台分が設けられています。防災拠点としての機能も重視されており、大規模災害発生時にも業務を継続できるよう、高い耐震基準で設計されています。具体的には、構造体Ⅰ類という高い基準が適用され、津波や高潮対策として地盤高がTP+3.5mに設定されています。また、72時間連続運転が可能な非常用発電機や、断水に備えた上水・中水の備蓄、下水道遮断時用の排水槽も設置されています。

北館の概要は以下の通りです。

設計：国土交通省四国地方整備局、日建設計・シーザー・ペリ設計共同体
竣工：2006年11月
敷地面積：約6,389平方メートル
建築面積：約3,002平方メートル
延床面積：約29,847平方メートル
構造・規模：高層棟は鉄骨造、地上14階・地下2階建。低層棟は鉄骨造、地上2階・地下1階建
所在地：香川県高松市サンポート3-33

南館

南館は、当初は北館とほぼ同規模のA棟として計画され、四国財務局や四国運輸局など15の官署が入居する予定でした。しかし、2009年に公共事業の見直しにより工事が一時凍結されました。その後、政権交代を経て2012年度に事業が再開され、2015年5月23日に着工、2017年9月20日に竣工しました。最終的には、入居する官署は14となりました。

南館の概要は以下の通りです。

建築主：国土交通省　四国地方整備局
設計者：日建設計・ペリ　クラーク設計共同体
監理者：株式会社　宮 建築設計
建築面積：2,274.90平方メートル
延床面積：22,340.55平方メートル
* 構造・規模：S造（一部SRC造・RC造）、地下1階 地上11階建

集約官署一覧

(詳細な集約官署一覧は省略)

交通アクセス

JR四国 高松駅 (香川県)からすぐの場所に位置しており、公共交通機関でのアクセスも便利です。

この合同庁舎は、四国地方の行政を円滑に進めるための重要な施設であり、地域住民の生活を支える上で欠かせない役割を担っています。

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