高根城

高根城は、千葉県船橋市高根町字城高山に位置していた中世の日本の城です。城跡は、西側を流れる海老川とそれに伴う小さな谷によって、北、西、南の三方が囲まれた、天然の要害とも言える地形に築かれていました。

城主については、松戸の小金城を本拠としていた高城氏の一族、特に高城山城守、またはその家臣であった高城右京亮がその任にあたっていたと考えられています。城跡の南西に位置する高根寺は、小金城主の高城氏が開基した広徳寺の末寺であり、高城山城守の庇護を受け、小山寺から高源寺、そして高根寺へと寺名が改められたと伝えられています。

また、藤代家は、高城右京亮の屋敷跡であるとされ、屋敷神として妙見尊を祀り、家紋に九曜の星を用いるなど、高根城の城主が高城一族であったことを裏付ける証拠となっています。

現在、城跡には、台地上の片岡家付近や、台地中段の藤代家周辺に土塁と空堀の遺構が確認できます。これらの遺構は、当時の城の構造を今に伝える貴重なものです。

参考文献

千野原靖方　『東葛の中世城郭』　崙書房、2004年、ISBN 4-8455-1101-0、17-20頁。

関連項目

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