高森一輝

高森 一輝

高森 一輝（たかもり かずき）は、1991年8月13日に千葉県で生を受けた日本の元ラグビー選手である。主にフォワード第三列に位置するフランカー（FL）やナンバーエイト（No8）として活躍した。身長178cm、体重97kgという体格は、これらのポジションに求められる強さと機動力を兼ね備えていたことを示している。

若き日の経歴

彼のラグビーキャリアは、全国的に名を知られた強豪校、流通経済大学付属柏高等学校（流経大柏高校）で培われた。高校時代から才能を開花させ、その実力は高校日本代表に選ばれるほどであった。この頃から将来のトップ選手候補として注目を集める存在となる。

高校卒業後の2010年、彼はラグビー強豪校である流通経済大学へと進学した。大学でもフォワードの中心選手としてチームを牽引。上級生となった2013年には、流通経済大学ラグビー部のキャプテンという重責を担い、チームをまとめ上げるリーダーシップを発揮した。大学ラグビー界においてもその存在感を示した。

さらに、大学在学中の2014年には、男子セブンズ（7人制ラグビー）の学生日本代表主将にも選出され、セブンズという異なる形式のラグビーにおいてもリーダーとしての能力と適応力を見せた。

トップリーグでの挑戦

2014年に流通経済大学を卒業した後、高森はジャパンラグビートップリーグ（当時）に所属するクボタスピアーズへと入団した。プロフェッショナルな環境に身を置き、更なるレベルアップを目指した。

クボタスピアーズの一員として、彼は徐々にチーム内での地位を確立していった。特に記憶に残る出来事として、2015年11月14日に開催されたトップリーグの第1節、東芝ブレイブルーパスとの試合で、先発メンバーとして公式戦への初めての出場を果たしたことが挙げられる。これは彼のトップリーガーとしてのキャリアの重要な節目となった。

クボタスピアーズでは数シーズンにわたりチームに貢献したが、2018年に同チームを退団することを発表し、クボタでの活動に一つの区切りをつけた。

国際舞台での経験

高森一輝は、世代別の代表も含め、複数回にわたり日本代表に選出されている。高校日本代表としての選出に始まり、若手の登竜門であるU20日本代表としてもプレーし、世界の同世代の選手たちと鎬を削った経験を持つ。

また、15人制だけでなく、スピードと戦術眼が重視される7人制ラグビーにおいてもその才能を発揮し、7人制日本代表にも選出されたことがある。これは、異なる形式のラグビーにおいても高いパフォーマンスを発揮できる彼の多才さを示している。

高森一輝のキャリアは、学生時代からトップリーグ、そして各カテゴリーの日本代表として、日本のラグビーの主要な舞台で一貫して高いレベルでプレーし続けた軌跡である。特に、大学やセブンズ学生代表での主将経験、そして15人制と7人制の両方での代表選出は、彼のリーダーシップとラグビー選手としての幅広い能力を証明していると言えるだろう。クボタスピアーズ退団後の活動については、公開されている情報からは明らかではない。

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