高槻ジャンクション・インターチェンジ

高槻ジャンクション・インターチェンジ：新名神と名神を結ぶ交通の要衝

高槻ジャンクション・インターチェンジ（高槻JCT/IC）は、大阪府高槻市に位置し、新名神高速道路と名神高速道路を繋ぐ重要な交通拠点です。2017年12月10日に供用開始されたこの施設は、両高速道路間のスムーズな交通の流れを確保する役割を担っています。

高槻JCT/ICの概要

高槻JCT/ICは、新名神高速道路と名神高速道路を全長2.5kmのランプウェイで接続しています。片側2車線、最高速度60km/hで設計されており、そのほぼ中間地点に一般道へのインターチェンジも併設されています。当初は、新名神接続部、名神接続部、一般道接続部をそれぞれ別の施設として計画されていましたが、開通時にはこれらが一体となった高槻JCT/ICとして運用されることになりました。

新名神分岐から名神分岐までのキロポストには「W」のアルファベットが表記されており、名神分岐を起点に0.0KPから新名神分岐の1.4KPまで設置されています。開通時点では、名神高速道路と新名神高速道路の神戸方面への接続のみでしたが、名古屋方面への延伸工事が進められており、2027年度の完成を目指しています。

名古屋方面延伸工事は、八幡京田辺JCTから高槻JCT/ICに至る区間を含みます。この区間には鵜殿ヨシ原などの自然環境があり、環境保全に配慮した工事が求められています。また、枚方市内を地下で貫通するトンネル工事など、技術的に難易度の高い工事が含まれるため、着工から完成まで時間を要しています。

名神高速道路との接続部は、かつて桜井PAがあった付近に位置しています。新名神の接続をドライバーに知らせるため、「未来はここから新名神」と書かれた看板が設置されていました。

名神・新名神連絡路

新名神接続部と名神接続部は、2.5kmのランプウェイで結ばれています。開通当初は名神高速道路の両方向へ接続されましたが、設計上は京都方面への接続を主としており、吹田方面からのランプが合流する構造となっています。

計画の経緯から、新名神接続部、名神接続部、一般道接続部、そしてランプウェイは、案内上は一連の施設として扱われますが、協定上は別々の施設として扱われます。そのため、通行料金計算は、利用区間によって以下の方法で行われます。

名神から新名神：入口IC～名神接続部 + 新名神接続部～出口IC + 名神接続部～新名神接続部(2.5km)
名神から高槻IC：入口IC～名神接続部 + 名神接続部～一般道接続部(1.1km)
高槻ICから新名神：新名神接続部～出口IC + 一般道接続部～新名神接続部(1.4km)

建設における課題

2015年には、桁架設工事においてトラブルが発生しました。既設桁と架設桁のボルト孔のずれにより作業が大幅に遅延し、名神高速道路本線の夜間通行止めも3時間45分延長される事態となりました。

高槻JCT/ICの歴史

高槻JCT/ICの建設は、紆余曲折を経て実現しました。

2003年：大津JCT～城陽JCT/IC間、八幡京田辺JCT/IC～高槻第一JCT間が建設凍結
2012年：建設凍結解除、事業許可
2017年9月：高槻JCT/ICと名称決定
2017年12月：高槻JCT/IC～川西IC間開通
2027年度：八幡京田辺JCT/IC～高槻JCT/IC間開通予定

料金所

高槻JCT/ICの料金所は、入口3ブース（ETC専用1、ETC/一般1、一般1）、出口3ブース（ETC専用2、一般1）の計6ブースです。

周辺道路

高槻JCT/ICは、新[名神高速道路]と[名神高速道路]に接続しています。

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