高橋伸顕

高橋 伸顕（たかはし のぶあき）

日本の元俳優。1977年7月21日生まれ、群馬県出身。かつてはぱるエンタープライズ、後に宝井プロジェクトに所属していました。

略歴

高橋伸顕は、1996年にテレビドラマ『イタズラなKiss』で俳優としてのキャリアをスタートさせました。同作では山口マサ役を演じ、テレビドラマデビューを飾ります。

彼の名前が広く知られるようになったのは、1998年に放送された特撮テレビドラマ『星獣戦隊ギンガマン』への出演です。本作で、彼はヒカル/ギンガイエロー役に起用され、物語の中心人物の一人として活躍しました。戦隊ヒーローを演じることで、子どもたちを中心に多くのファンを獲得しました。

俳優活動を一旦休止した後、2008年に芸能界への復帰を果たします。復帰後は宝井プロジェクトに籍を置きましたが、その後、同事務所を離籍しています。

人物・エピソード

高橋伸顕のバックグラウンドには、彼の故郷である群馬県で実家が営む自動車関連の事業があります。彼はその影響もあり、自身でも3級自動車整備士の資格を取得しているという、俳優業とは異なる専門的な一面を持っています。

多趣味な一面もあり、特に釣りは彼の大きな楽しみの一つです。『星獣戦隊ギンガマン』の撮影期間中には、共演者であり同じく釣りを愛好する照英氏と共に、しばしば釣りに出かけ、交流を深めていたと伝えられています。

『星獣戦隊ギンガマン』で彼が演じたヒカルは「やせの大食い」という個性的なキャラクター設定を持っていました。この設定は、なんとオーディションの際に高橋氏自身が語った言葉が元になっているという興味深いエピソードがあります。彼自身の言葉が役柄に反映される形で、ヒカルというキャラクターが作り上げられました。

また、『ギンガマン』の撮影現場からは、メイン監督である田﨑竜太氏との間に生まれた印象的なエピソードが残されています。物語の序盤、第2話のあるシーンで、指示された場所へ急いで駆けつけようとした高橋氏が、雪の上で何度も転倒しNGを出してしまったことがありました。これを見た田﨑監督は当初、苛立ちを覚えたといいます。しかし、その後の撮影で高橋氏が履いていた衣装の靴が、滑りやすい場所では非常に止まりにくいものであることに気づき、さらに監督自身がクランクイン前に「一番に駆けつけろ」と強く指示していたことを思い出した際、高橋氏が困難な状況下でもその指示に忠実に従おうと懸命に努力していたのだと認識を改めたそうです。田﨑監督は、この出来事を通じて高橋氏の真摯でひたむきな姿勢を高く評価するようになったと語っています。このような撮影の裏側から、俳優としての彼の仕事への向き合い方が垣間見えます。

出演

テレビドラマ

『イタズラなKiss』（1996年、テレビ朝日） - 山口マサ 役
『星獣戦隊ギンガマン』（1998年、テレビ朝日） - ヒカル / ギンガイエロー 役
『牟田刑事官事件ファイル27 横浜〜南紀勝浦連続殺人！』（1999年、テレビ朝日） - 大杉保 役
『傷だらけのラブソング』（2001年、フジテレビ）

オリジナルビデオ

スーパー戦隊シリーズ関連
『星獣戦隊ギンガマンスーパービデオひみつのちえの実』（1998年） - ヒカル / ギンガイエロー 役
『星獣戦隊ギンガマンVSメガレンジャー』（1999年） - ヒカル / ギンガイエロー 役
『救急戦隊ゴーゴーファイブVSギンガマン』（2000年） - ヒカル / ギンガイエロー 役

CM

IDO
朝日ソーラー

舞台

『窓の下の家』
『COMMUNICATION』（2004年）

イベント

* 340プレゼンツ 黄祭（2004年）

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