高橋秀幸 (実業家)

高橋秀幸氏は、1977年生まれの実業家、著述家、コンサルタントです。株式会社秀實社の代表取締役社長を務めています。

経歴

日本大学商学部を卒業後、ファッション業界向けの大手人材派遣会社に派遣社員として入社しました。最初の仕事は店舗清掃という有期雇用契約でしたが、その後、管理責任者に最年少で就任しました。しかし、同社が日本法人を解散したことで、500名の派遣社員とともに職を失う経験をしました。この経験から、入社はゴールではなく、社会人としてのスタート地点に過ぎず、常に自己の商品価値を高め続ける必要があると強く感じました。

2010年、株式会社秀實社を設立しました。同社では、企業における社員や組織の成長、発展を支援することを目的としており、研修トレーニングを通じてその道筋を可視化し、内製化する業務を主に行っています。創業以来、戦略的な企業ブランディング事業において、上場企業の幹部創生プロジェクトを担当し、顧客にはアメリカのナスダックに上場を果たした企業も含まれます。パーソナルブランディング事業では、延べ10,000名以上の経営者やビジネスパーソンのアイデンティティ確立を支援し、出版、イベント、セミナーなどのサポートも行っています。

2012年には、「未来の百年企業」を発足させました。「未来の百年企業100」は、100年以上存続する永続経営を目指す企業を支援する会員制サービスです。組織変革事例の共有セミナーや、新入社員・管理職向けの研修トレーニングを通じて、組織の活性化と人材育成を目指しています。

2013年からは、「次代の日本を担う人財」を社会に送り出すことを目指し、産経新聞社の協力のもと、大学生を対象とした次世代人材育成塾「One-Will」を開講しました。高橋氏は、就職活動の形骸化が進み、就職がゴールになっている現状を問題視しています。そのため、「内定を得ること」を目標とする学生が増加し、入社後の早期退職者が増えていると考えています。この問題の解決には、学生が早い段階で「自分はこれから何を目指して生きるのか、働くのか」という問いに向き合う必要があるとし、「One-Will」では、第一線で活躍する経営者を通じて、夢やビジョン、自分の強みなど、「仕事への志」を育てる場を提供しています。

「One-Will」のカリキュラムは、Basis（基準）、Experience（経験）、Planning（設計）の3つで構成され、既存の教育システムでは教えられない側面を補完し、「自己規律」の心を養い、「軟弱でない人間」を育成することを目指しています。塾を修了した学生は、事業計画書を読み解き、企業の理念を理解した上で就職先を選ぶようになるため、即戦力となる可能性も高いとされています。

年譜

1977年：千葉県千葉市に生まれる。
2000年：日本大学商学部卒業。ファッション業界向け大手人材派遣会社に派遣社員として入社。大手外資系ブランド化粧品販売会社にて、管理責任者に最年少で就任。
2004年：メンタルトレーニング学の第一人者のスポーツメンタルトレーナーに師事。
2007年：新卒採用支援企業の営業本部マネージャーとして、100名の学生組織をつくる。
2008年：組織人事コンサルティングファームで取締役社長に就任。全国の中小企業経営者とネットワークを築く。
2010年：株式会社秀實社を設立し、代表取締役社長に就任。
2012年：「未来の百年企業」を発足。経済情報誌『未来企業通信』を監修。
2013年：「次代の日本を担う人財」を社会に送り出すことを目指し、次代人財養成塾One-Willを開講。産経新聞社の運営協力のもと、教育革命を提唱。
2017年：2016年リオデジャネイロパラリンピック銅メダリスト芦田創を迎えた講演会を開催。
2019年：12月10日、2代目・3代目社長に向けた「事業承継後の次世代経営セミナー」を4社と共同開催。
2021年：1月11日、SUENOBAとの業務提携を開始。

著書

『限界突破力』（ゴマブックス、2011年）
『図解 限界突破力』（ゴマブックス、2012年）
『未来企業通信①』（ゴマブックス、2012年）
『あなたは社長の分身になれますか?』（牧野出版、2013年）
『未来企業通信②』（ゴマブックス、2013年）
『仕事の教科書』（KADOKAWA、2014年）

外部リンク

高橋秀幸 - 公式Facebook
秀實社 - 公式サイト
株式会社秀實社 (@syujitsusya0128) - X（旧Twitter）

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