高橋秀直

高橋秀直

高橋秀直（1954年10月17日 - 2006年1月22日）は、日本の歴史学者であり、京都大学大学院文学研究科助教授を務めました。専門は日本近代政治史です。兵庫県に生まれ、日本の近代史研究に大きく貢献しました。

経歴

1973年3月：愛知県立明和高等学校を卒業
1973年4月：京都大学文学部に入学
1978年3月：京都大学文学部史学科を卒業
1983年3月：京都大学大学院文学研究科博士後期課程を単位取得退学
1983年4月：京都大学文学部研修員となる
1986年4月：日本学術振興会特別研究員に就任
1988年4月：京都大学文学部研修員、神戸商科大学商経学部助教授を歴任
1993年3月：「日本近代化と朝鮮問題：1882-1894」で博士（文学）の学位を取得
1995年4月：京都大学文学部助教授
1996年4月：京都大学大学院文学研究科助教授

人物

高橋秀直は、京都大学において国史学を専攻しましたが、当時の国史学には近代史の専門教員がいなかったため、現代史を専門とする松尾尊兊教授の指導を受けました。伊藤之雄（京都大学大学院法学研究科教授）や飯塚一幸（大阪大学大学院文学研究科教授）は、高橋秀直と同門にあたります。高橋秀直は、京都大学の国史学専攻において初の近代史を専門とする専任教員となりました。

博士課程に進学してからは、第一次世界大戦前後の政治史を研究し、オーバードクターの期間を経て、博士論文に繋がる日清戦争への政治過程の研究に取り組みました。その後は、死去するまで幕末維新期の政治史研究に情熱を注ぎました。

著書

『日清戦争への道』（東京創元社、1995年）
『幕末維新の政治と天皇』（吉川弘文館、2007年） - 死後に出版

高橋秀直の研究は、日本近代史における重要な転換期である日清戦争と幕末維新期に焦点を当て、政治史の視点から深く掘り下げたものであり、学界に大きな影響を与えました。彼の著作は、現在でも日本近代史研究における必読文献として広く読まれています。

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