高知市東部総合運動場野球場

高知市東部総合運動場野球場

高知市東部総合運動場野球場は、高知県高知市内に位置し、地域のスポーツ活動やイベントの場として広く利用されています。実際の施設名は「高知市東部野球場」として表示されていますが、正式には「高知市東部総合運動場」の一部として設けられています。この施設は、高知市が所有し、運営は高知市スポーツ振興事業団によって行われています。

歴史

野球場は1991年に開場されて以来、多くのプロ野球チームのキャンプ地として利用されてきました。福岡ダイエーホークス（現在の福岡ソフトバンクホークス）は、高知市の野球場やその他の施設を春季キャンプに活用していました。2004年からは宮崎県宮崎市に移動しましたが、オリックス・バファローズの二軍が2005年から2015年にかけて高知市でキャンプを行いました。また、オリックスの秋季キャンプや、四国アイランドリーグ選抜チームとの交流試合も行われ、地域の野球文化に貢献してきました。

特筆すべきは、2007年にウエスタン・リーグの公式戦がこの球場で行われたことです。さらに、韓国プロ野球のSKワイバーンズが春季・秋季キャンプをここで開催するなど、国境を越えた交流の場ともなっています。

また、ウエスタン・リーグの秋季教育リーグ「黒潮リーグ」や「よさこいリーグ」が過去に開催されたこともあり、特に2004年10月24日に行われた試合は、大阪近鉄バファローズと福岡ダイエーホークスの対戦であり、近鉄の球団消滅前およびダイエーの球団身売り前の最後の試合となりました。

高知ファイティングドッグスは、2005年からこの球場を本拠地として活動していましたが、近隣の高知市野球場にナイター設備が整ったことにより、公式戦の開催日数が減少。2013年から2015年には毎年1試合が行われ、2020年には久しぶりに5試合という活況を呈しました。また、2015年にはメジャーリーグのサンディエゴ・パドレスが日本初のトライアウトを行い、大きな話題を呼びました。

施設概要

この野球場は、両翼が94メートル、中堅が120メートルという規模を持っており、内野は土、外野は天然芝が施されています。収容人数は8,200人で、スコアボードは磁気反転式です。ただし、照明設備は設置されていません。

さらに、運動場には多目的グラウンドや打撃・投球練習場、体育館であるくろしおアリーナ、短水路プール、テニス場、トレーニングルームなど、さまざまなスポーツ活動ができる設備が整っています。

交通アクセス

球場へのアクセスは、JR高知駅からとさでん交通の桟橋線を利用するのが便利で、はりまや橋停留場からは徒歩約3分程度で到着します。ただし、バスの本数は少ないため、注意が必要です。自動車を利用する場合は、高知自動車道の高知インターチェンジか南国インターチェンジを利用すると便利です。

高知市東部総合運動場野球場は、地域住民や訪れる人々に愛され続ける重要なスポーツ施設として、その役割を果たしています。

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