高見勝利

高見 勝利（たかみ かつとし）

高見勝利は、日本を代表する法学者であり、特に憲法の分野での業績が評価されています。1945年4月17日に兵庫県淡路島で誕生し、1964年に兵庫県立三原高等学校を卒業後、中央大学法学部で法学を学びました。1974年には東京大学大学院法学政治学研究科で博士課程を修了し、「国民代表政成立史論」というタイトルの学位論文で法学博士の学位を取得しました。

彼の職歴は多岐にわたります。1973年から1974年まで立教大学法学部の助手を務め、その後法政大学で非常勤講師を務めました。1976年に小樽商科大学商学部に助教授として赴任し、その後は筑波大学社会科学系や九州大学法学部での助教授、教授職を経て、1988年には北海道大学法学部の教授に就任しました。また、2005年から2016年まで上智大学大学院法学研究科法曹養成専攻で教授を務め、その後名誉教授の称号を得ました。

著書と研究

高見氏の業績は数多くの著書に反映されています。特に『芦部憲法学を読む』は、憲法学の分野で重要な作品とされています。彼の著作は、憲法や議会に関する現代的な問題に深く切り込んでおり、多くの研究者や学生に影響を与えています。

彼の主な単著には、『宮沢俊義の憲法学史的研究』（2000年）、『芦部憲法学を読む』（2004年）、『現代日本の議会政と憲法』（2008年）、『政治の混迷と憲法――政権交代を読む』（2012年）、『憲法改正とは何だろうか』（2017年）などがあります。特に『憲法改正とは何だろうか』では、憲法改正の意義や影響について洞察を示しています。

また、共著としても様々な作品があり、「憲法　I・II」という著書は複数回の版を重ねて出版され、法学の基礎的な教科書として広く利用されています。彼が編著または共編著した作品も数多く、豊かな知見をもとにした論文や論考が収められています。

教育と後進の育成

高見勝利は、そのキャリアを通じて多くの後進を指導してきました。門下生には北海学園大学法学部教授の館田晶子や金沢大学教授の山崎友也がいます。彼らはそれぞれの大学で憲法学の発展に寄与しており、高見教授が受けた教育の影響を大いに受けています。

まとめ

高見勝利の業績は、憲法の研究における重要なものであり、彼の著作や教育を通じて多くの学生や研究者に影響を与えています。憲法学の発展に貢献し続ける彼の仕事は、今後も評価され続けることでしょう。

もう一度検索