高輪警察署

高輪警察署について

高輪警察署（たかなわけいさつしょ）は、東京都港区高輪三丁目に位置する警視庁管轄の警察署です。この署は小規模で、約190名の署員が所属し、署長の職位には警視が任命されています。高輪警察署は、警視庁第一方面に属し、港区の南部地域を主に管轄しています。識別章では「MM」、車両の対空表示は「輪」とされています。

所在地と管轄区域

高輪警察署の所在地は東京都港区高輪三丁目15番20号です。この署は、港区の高輪地域や芝浦港南地域の一部を管轄しており、旧芝区の高輪および芝浦港南支所領域に相当します。具体的には、高輪の一丁目から四丁目、白金一丁目から六丁目、さらに白金台の各丁目、港南一丁目から四丁目が含まれる区域となっています。なお、港南五丁目に関しては東京湾岸警察署の管轄下にあります。

歴史

高輪警察署の歴史は1872年（明治5年）にさかのぼります。この年、東禅寺に第2大区第11区巡査屯所が設置され、その後1875年に警視庁第2方面第4署として三田台町に創立されました。1881年に高輪警察署に改称されましたが、1893年には芝愛宕警察署に統合され、芝警察署として知られるようになりました。その後、1914年に再度、芝高輪警察署が設立され、1915年には現在の所在地に移転しました。1930年には鉄筋コンクリートの3階建てに改築され、1937年に高輪警察署の名称が確定しました。1977年には現在の署舎が完成し、現在に至っています。

組織と業務

高輪警察署は、様々な部門から構成されています。主な課は、警務課、交通課、警備課、地域課、刑事組織犯罪対策課、生活安全課があり、それぞれの分野で業務を行っています。また、交番も数箇所設置されており、品川駅高輪口、品川駅港南口、高輪台、白金三光町、清正公、そして高輪二丁目にあります。なお、駐在所や地域安全センターは置かれていません。

最近の出来事

2023年7月21日、高輪警察署に所属する地域課の巡査長が、勤務中に酒に酔った女性に対してわいせつな行為を行い、特別公務員暴行陵虐の容疑で書類送検されました。また同巡査長は停職処分とされ、その後依願退職をしました。この事件は、同年5月14日未明にタクシー内で泥酔状態の女性を自宅まで送り届けた際に発生し、部屋に入った際に女性に抱きつく行為が報告されています。巡査長は、「好意を抱かれていると勘違いしてしまった」と容疑を認めています。

高輪警察署は、地域の安全を守り、住民との信頼関係を築くために日々努力しています。

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