高雄市忠烈祠

高雄市忠烈祠は、台湾の高雄市鼓山区に位置する、中華民国のために戦没した英霊を祀る宗教施設です。この場所は、かつて日本統治時代に高雄神社が建てられていました。しかし、1945年の台湾光復後、その建物は中華民国の革命英雄などを祀る忠烈祠へと転用されました。

1974年7月には、神社建築が撤去され、1978年1月には中国伝統様式の忠烈祠が新たに竣工しました。ただし、一部の資料では神社建築の除去が1967年、中国建築の忠烈祠の竣工が1969年とされています。

現在、忠烈祠には700名以上の烈士が祀られており、主な施設として正殿、正殿大門、廻廊、牌坊、山門などがあります。特に、牌坊の横にある「情人観景台」からは、高雄市内や港湾施設を一望でき、多くの地元住民が訪れます。

また、神社建築が除去された後も、一部の石灯籠などが残存しているため、日本人観光客も訪れる観光地となっています。歴史的な背景と美しい景観が共存する場所として、多くの人々に親しまれています。

アクセスは、小型バス56系統の情人観景台バス停が最寄りで、高雄捷運の塩埕埔駅からは西に約950m、西子湾駅からは北に約500mの位置にあります。忠烈祠は標高60mから80mの地点に位置しており、周囲の景色を見渡せる高台にあります。

このように、高雄市忠烈祠は、歴史的な変遷を経て現在の姿となり、多くの人々にとって重要な場所となっています。

もう一度検索