高齢者の居住の安定確保に関する法律

高齢者の居住の安定確保に関する法律について

高齢者の居住の安定確保に関する法律（以下、高齢者住まい法）は、高齢者の住まいの安定を確保し、福祉の増進に寄与することを目的とした日本の法律です。高齢者居住法、高齢者居住安定確保法、高齢者居住安定法などとも呼ばれています。

法律の成立と改正

この法律は、2011年の第177回国会（通常国会）で成立した「高齢者の居住の安定確保に関する法律等の一部を改正する法律案」により、全面的に改正されました。この改正によって、従来の「高齢者円滑入居賃貸住宅（高円賃）」「高齢者専用賃貸住宅（高専賃）」「高齢者向け優良賃貸住宅（高優賃）」といった概念は廃止され、新たな制度へと移行しました。

改正法の公布年月日は2011年4月28日、法律番号は32です。改正法の施行日は2011年10月20日となっています。

法律の構成

2011年の改正以前には存在した「第二章 高齢者円滑入居賃貸住宅の登録等」や「第三章 高齢者向け優良賃貸住宅の供給の促進」といった章は、制度の廃止に伴いなくなりました。また、「第六章 加齢対応構造等を有する住宅への改良に対する支援措置」や「第七章 高齢者居住支援センター」も整理されています。

現在の法律の構成は以下の通りです。

第一章 総則（第一条・第二条）
第二章 基本方針及び高齢者居住安定確保計画（第三条・第四条）
第三章 サービス付き高齢者向け住宅事業
第一節 登録（第五条 - 第十四条）
第二節 業務（第十五条 - 第二十条）
第三節 登録住宅に係る特例（第二十一条 - 第二十三条）
第四節 監督（第二十四条 - 第二十七条）
第五節 指定登録機関（第二十八条 - 第四十条）
第六節 雑則（第四十一条 - 第四十三条）
第四章 地方公共団体等による高齢者向けの優良な賃貸住宅の供給の促進等（第四十四条 - 第五十一条）
第五章 終身建物賃貸借（第五十二条 - 第七十二条）
第六章 住宅の加齢対応改良に対する支援措置（第七十三条）
第七章 雑則（第七十四条 - 第七十八条）
第八章 罰則（第七十九条 - 第八十二条）
附則

主な内容

この法律は、高齢者が安心して住み続けられる住環境の整備を目的としています。特に、サービス付き高齢者向け住宅の登録や運営に関する規定が詳細に定められています。また、地方公共団体による高齢者向けの優良な賃貸住宅の供給促進や、終身建物賃貸借に関する事項も規定されています。

サービス付き高齢者向け住宅

サービス付き高齢者向け住宅は、高齢者が安心して生活できるようなサービスを提供する賃貸住宅です。この法律では、サービス付き高齢者向け住宅の登録基準や運営に関するルールが定められており、高齢者が安心して入居できる環境を整備しています。

終身建物賃貸借

終身建物賃貸借は、高齢者が生涯にわたって安心して住み続けられる賃貸借契約です。この制度を利用することで、高齢者は住み慣れた場所で安心して生活を続けることができます。

関連情報

この法律に関連する情報として、以下のものが挙げられます。

サービス付き高齢者向け住宅
この法律で中心的な役割を果たす、高齢者向けの賃貸住宅制度です。

外部リンク

高齢者の居住の安定確保に関する法律 - e-Gov法令検索
高齢者の居住の安定確保に関する法律施行令 - e-Gov法令検索
* 高齢者の居住の安定確保に関する法律施行規則 - e-Gov法令検索

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