髙橋屋

髙橋屋：150年以上の歴史と伝統を受け継ぐ鰻料理の老舗

1868年（明治元年）創業の「髙橋屋」は、埼玉県杉戸町に本店を構える老舗の鰻料理店です。室町三井家の流れを汲む由緒ある店で、初代高橋滝吉が古利根川で獲れた鰻の稚魚を天ぷらにしたことが、名物料理「うなぎの天ぷら」の始まりとなりました。現在では、杉戸町推奨土産品にも指定されています。

歴史と変遷

初代は「藤喜柴雲亭」という店名で料理店を始めました。その後、明治43年（1910年）、杉戸宿の古利根橋たもとで「髙橋屋」として営業を始め、座敷と出前のみの営業形態をとっていました。昭和4年（1929年）には現在の住所に移転し、庭園と広々とした座敷を備えた店となりました。昭和51年（1976年）にはテーブル席を設け、より多くの人が気軽に食事を楽しめるようになりました。

平成22年（2010年）からは真空パックによる通信販売を開始し、令和2年（2020年）には新型コロナウイルスの感染拡大を受け、お持ち帰り弁当にも力を入れるなど、時代に合わせて柔軟な対応を見せてきました。

令和3年（2021年）には、四代目高橋明宏氏を総料理長とする銀座店「銀座 四代目 髙橋屋」を開店。伝統的な日本料理と現代的な感性を融合させた新しいスタイルの鰻料理を提供しています。この銀座店は、令和5年（2023年）9月に『ミシュランガイド東京2024』のNewセレクションに掲載され、同年12月にはセレクテッドレストランに選出されるなど、高い評価を得ています。さらに、令和6年（2024年）にもミシュランガイド東京2025で2年連続セレクテッドレストランに選ばれました。

こだわりの鰻料理

髙橋屋の鰻料理は、天然の国産鰻を使用し、季節に応じて産地を変えています。鰻の仕込みには、小骨を丁寧に抜くなど、手間暇を惜しまない作業がなされており、蒲焼、うな重ともに、じっくりと蒸し上げ、秘伝のタレで焼き上げた逸品です。関東風の蒸し焼きと関西風の直火焼きの両方を提供しており、好みに合わせて選ぶことができます。

また、鰻の味を引き立てる専用米も、10年以上にわたる試行錯誤の末に開発されました。肥料の配合や土壌作り、苗の間隔に至るまでこだわり抜かれた米は、鰻料理との相性が抜群です。

受賞歴とメディア掲載

髙橋屋は、その高い品質と技術が認められ、数々の賞を受賞しています。埼玉S級グルメTOP30店、うなぎ百選店、ミシュランガイド掲載など、その実績は高く評価されています。また、多くのテレビ番組や雑誌、新聞などでも取り上げられ、その知名度は全国に広がっています。

店舗情報

本店: 埼玉県北葛飾郡杉戸町杉戸3丁目10番6号
銀座店: 東京都中央区銀座4-12-1 VORT銀座イーストⅡビル4F

まとめ

「髙橋屋」は、150年以上の歴史と伝統を誇る老舗の鰻料理店です。伝統を守りながら常に革新を続ける姿勢は、多くの顧客を魅了し続けています。こだわりの鰻料理と、落ち着いた雰囲気の店内で、至福のひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

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