髙橋朋己

髙橋 朋己のプロフィール

髙橋 朋己（たかはし ともみ）は、1988年11月16日に静岡県三島市で生まれた元プロ野球選手で、ポジションは投手であった。投球時は左投左打で、実姉はフリーアナウンサーの髙橋早紀として知られている。また、引退後は野球解説者としての活動を行っている。

経歴のはじまり

髙橋は小学2年生の頃、「中郷ファイターズ」で野球を始め、三島市立中郷西中学校に進むと、「三島田方リトルシニア」で投手としてプレーを続けた。加藤学園高等学校に進学した彼は、2年生で背番号「1」を背負うものの、3年生では主に一塁手としてプレーし、夏にはリリーフとしての役割も務めた。怪我の影響でエースにはなれず、最速129km/hという球速の中で、甲子園出場は果たせなかったものの、名監督からのトレーニングによって筋力を伸ばすことができた。

大学時代

卒業後は岐阜聖徳学園大学に進み、1年生の際に東海地区大学野球春季リーグ戦に出場。3年生には最優秀投手賞を受賞し、大学時代の仲間には井上公志がいた。大学卒業後、髙橋は社会人チームの西濃運輸に入社し、そこでの活躍が後のプロ入りにつながっていく。

プロ入りと現役時代

2012年のプロ野球ドラフト会議で埼玉西武ライオンズから4巡目指名を受け、契約金4,000万円、年俸1,000万円で入団。背番号は「43」で、加藤学園高等学校出身者初のプロ選手として活躍する。初めの頃は肩の怪我を抱えながらも、2013年8月にはプロ初登板を果たす。

彼のプロ入りからの数年間は波乱に満ちたもので、2014年には抑え投手として多くのセーブを記録し、チームの要となっていった。2015年シーズン開幕からはプロ野球史上初の開幕3連戦で3試合連続セーブを達成し、その名声を高めた。

しかし、怪我との闘いも続き、肩や肘の手術を経て復帰を目指し続けた。彼は2018年のオープン戦でのパフォーマンスで再起を試みるが、再度の怪我により登板機会を失う。最終的には2020年に現役引退を決意し、ファームでの最終戦で涙の登板を果たした。

引退後の活動

現役引退後は、埼玉西武ライオンズに留まり、アカデミーでのコーチとして若い選手たちを指導しつつ、フジテレビTWOの野球解説者としても活動している。彼のさまざまな経験は、若手選手たちの成長に貢献することに期待されている。

プレースタイルと人物像

髙橋の投球スタイルは、サイドスローに近いスリークォーターからの投球で、直球は140km/h中盤から後半の速度を誇り、変化球も含め多彩な技術を持つ投手だった。彼自身は「太く短く」という野球人生の目標を掲げていた。

また、現役時代には「Follow Me」（E-girls）を登場曲として使用し、ファンの間での応援スタイルを確立。プライベートでは、漫画好きで、自宅には約500冊の漫画が収められた「漫画部屋」を持っている。2014年には一般女性と結婚し、家庭を持つことになった。自身の母校へ移動式ネットの寄付を行うなど、後進の育成にも努めている。

このように、多忙なプロ野球選手としての生活の中で、髙橋朋己は様々な活動を通じて自らの道を歩んでいった。

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