髙濱卓也

髙濱卓也とは

髙濱卓也（たかはま たくや、1989年7月6日生まれ）は、佐賀県佐賀市出身の元プロ野球選手で、内野手として活躍しました。右投左打ちの選手であり、弟もプロ野球選手の髙濱祐仁です。苗字表記には「高浜」とされることもありますが、公式には「髙濱」と記されています。

経歴

プロ入り前

福岡県で生まれた後、佐賀市に転居。佐賀市の北小ジュニアソフトボールクラブや北川副少年野球団でスポーツを始め、小学校や中学校では主に投手として活躍しました。中学時代には軟式球で飛距離130mの本塁打も記録。高校への進学を希望していた他校生たちとともに、横浜高校への進学が決まります。そこで内野手へ転向し、すぐにレギュラーの座を得ました。彼の高校時代の活躍は、多くの名プレーヤーとの対戦でも光りました。

在学中、選抜高等学校野球大会での優勝や全国選手権大会への出場を果たし、高校球界で名を馳せる存在となりました。しかし、神奈川県の環境に不安を感じ、一時は寮を脱走するほどでしたが、横浜高校の渡辺監督に説得されて戻ることができました。この時、彼は監督に対する感謝の気持ちが芽生えました。

高校時代には、打撃力に加えて足速や強肩を持つ選手として評価され、『速報!甲子園への道』で「高校ビッグ3」に数えられるほどの才能を持っていましたが、膝の故障に悩まされることが増えました。2007年にはNPBドラフトで阪神タイガースと横浜ベイスターズから指名を受け、阪神が交渉権を獲得して入団しました。契約時の条件は、推定で契約金8000万円、年俸360万円でした。

阪神時代

2008年、高校時代からの膝の故障により、シーズンを通じて思うように出場機会が得られませんでした。2009年、初めてウエスタン・リーグ公式戦に出場しましたが、成績は振るわず、3年間は苦しい時期が続きました。2011年には、高知でのオープン戦で好調を維持し、一軍登録されるも、同年中に千葉ロッテマリーンズに移籍が決定。この移籍は、阪神の選手との人的補償の一環として行われました。

ロッテ時代

ロッテへの移籍後、髙濱は2011年に一軍デビューを果たし、徐々に成長を見せました。2012年にはイースタン・リーグで高打率を記録しつつ、一軍公式戦では苦戦が続きました。その後は、腰痛等の影響もあり、安定した成績を残すことができませんでしたが、2014年にはイースタン・リーグで打率首位と出塁率トップを獲得しました。

特に2016年のシーズンは、一軍に定着し、初本塁打を記録するなどの活躍を見せましたが、再び腰の痛みが彼を悩ませることになりました。2018年には終盤になって出場機会が限られてしまい、2020年には育成選手契約となりました。

2021年には再度支配下選手に登録され、一軍公式戦に出場しました。特に弟の祐仁が一軍に出た際に兄弟同時出場を果たすなど、感慨深い瞬間もありました。残念ながら、2021年11月に現役引退を表明。

引退後の生活

引退後は埼玉県の自動車販売店に就職し、新たなキャリアをスタートさせています。髙濱卓也は選手として様々な試練を経験し、常に努力を重ねてきた選手です。彼のプレースタイルは、力強い打撃力と守備力、俊敏さが特長であり、ファンからも厚く支持されていました。

選手としての特徴

髙濱は、走力、打力、守備力が揃ったプレーヤーであり、また内野全ポジションを守れるユーティリティプレイヤーとしても知られています。現役中に多様な役割を果たし、ファンや仲間たちから「ハマ」「ハマちゃん」といった愛称で親しまれ、確かな実績を残した選手でした。兄弟揃ってのプロ選手としての道も印象的で、今後の活躍に注目が集まることでしょう。

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