鬼公子炎魔

鬼公子炎魔：大人になったえん魔くんと仲間たちのダークな物語

『鬼公子炎魔』は、永井豪原作によるOVA作品です。全4巻で構成されており、『ドロロンえん魔くん』でお馴染みのキャラクターたちが、大人になって登場する点が大きな特徴となっています。

ホラーテイストと魅力的なキャラクター

原作である『ドロロンえん魔くん』とは異なり、本作ではコメディ要素はほぼ排除されています。代わりに、ダークで本格的なホラー要素が強調されており、より成熟した世界観が展開されます。大人になったえん魔くん、雪子姫（雪鬼姫）、そして個性豊かな脇役たちが織りなす物語は、ミステリアスでスリリングな展開を見せてくれます。

主要キャラクター紹介

炎魔（えんま）：主人公。大人になったえん魔くんです。閻魔大王の命を受け、人間界でオカルト探偵・炎又郎として活躍します。
雪鬼姫（ゆきひめ）：ヒロイン。大人になった雪子姫。名前も雪鬼姫へと変わり、炎又郎の助手・雪姫子として活動しています。
カパエル：地獄の大学で妖怪学を学び、博士号を取得した妖怪博士。人間社会で生活しており、炎魔に復讐を企てています。しかし、過去の因縁は複雑で、単純な復讐劇ではない一面も覗かせます。
膿腐吸魔（ノブスマ）、シャポ爺、弁天ユリ、網走直次郎、小炎魔、シュトロハイム・ハインリヒ、ローレライ（ローラ）・ハインリヒ、波多七美、サッちゃん、吉永、鮎川アユ、法印大子、千草など、多くのキャラクターが登場します。これらのキャラクターの中には、永井豪の他の作品からのスターシステムも取り入れられています。

ストーリーと世界観

閻魔大王の命令で人間界に降り立った炎魔は、様々な事件に遭遇します。オカルト探偵として活動する中で、彼は様々な妖怪や超常現象と対決することになります。物語は、炎魔と彼の仲間たちの活躍、そして彼らを待ち受ける危険や陰謀を描いています。

関連作品

OVA作品に加え、『月刊マガジンZ』で短期連載された漫画版『鬼公子炎魔 -雷帝地獄変・序章-』が存在します。この漫画版は後に『永井豪短編集』に収録されています。さらに、烏山英司による漫画『Satanikus ENMA ケルベロス』は、本作の続編として展開されています。

スタッフ

監督・絵コンテ・演出には神戸守、脚本は吉岡たかを、キャラクターデザインは小丸敏之、そして多くのスタッフが本作の世界観を作り上げています。音楽は小西香菜と近藤由紀夫が担当し、エンディングテーマはGRANRODEOが歌っています。

まとめ

『鬼公子炎魔』は、永井豪作品らしい独特の雰囲気と魅力的なキャラクター、そして本格的なホラー要素が融合した作品です。OVAと漫画版の両方を合わせて、より深くこの世界観を楽しむことができます。大人になったえん魔くんと仲間たちの活躍を、ぜひ堪能してください。

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