魔法使いのたまごたち

魔法使いのたまごたち

『魔法使いのたまごたち』は、雑破業原作、石川マサキ作画による漫画作品です。魔法使いを養成する全寮制の女学園を舞台に、新入生となった6人の少女たちの成長を描く学園漫画であり、コメディとシリアスな要素が織り交ぜられています。

あらすじ

魔法が世界の理としての力を失いつつあり、科学が台頭してきている時代。男性の魔法使いがほとんどいなくなり、女性の魔法使いがわずかにその存在感を示している頃、ダンデライオン魔法女学園に6人の新入生が入学します。しかし、学園へ向かう途中でチェルシーの荷物が盗まれるというトラブルが発生し、6人は騒動に巻き込まれてしまいます。その結果、入寮式に遅刻した彼女たちは、本来の寮ではなく分館と呼ばれる場所を割り当てられることになります。

「分館組」と呼ばれるようになった6人は、寮監先生とともに共同生活を送りながら、友情を深め、一人前の魔法使いを目指していきます。

用語解説

ダンデライオン魔法女学園

丘の上に建てられた全寮制の女学園。各地で行われる魔力検査で魔力を持つと判定された女生徒たちが集められます。魔力を持つ者には奨学金が支給されるため、経済的に恵まれない家庭の子供でも入学が可能です。カリキュラムは魔法に関するものだけでなく、語学、化学、芸術、家庭科など多岐にわたります。生徒には校章として指輪が与えられ、中指にはめます。寮で同室になった生徒同士は「リングメイト」と呼ばれ、互いに指輪を交換する習慣があります。丘の麓には「ヒルズサイド」という小さな町があります。

ヒルズサイド

ダンデライオン魔法女学園のある丘の麓に広がる小さな町。学園のお膝元として、他の町よりも経済的にやや潤っていますが、魔法使いの数が減少している影響もあり、治安はあまり良くなく、置き引きなどが頻発します。

登場人物

パム（パメラ・パッカード）
田舎出身の活発な少女。特徴的な八重歯がチャームポイント。分館組の中で最も小柄で、前向きな性格で皆を引っ張る存在。過去のトラウマから雷を極度に恐れています。食いしん坊で、食べ物の匂いに釣られてどこかへ行ってしまう癖があります。

クリス（クリスティナ・コットン）
パムのリングメイト。ショートカットで控えめな少女。優しく献身的な性格で、時折、強力な魔法使いとしての潜在能力を垣間見せます。出自に秘密を抱えており、パムとの間だけで共有しています。

サラ（サラ・スミス）
癖っ毛とそばかすが特徴的な、気さくな少女。関西弁のような「西部訛り」で話します。分館組のツッコミ担当。思ったことを率直に口に出してしまうため、不用意な発言をしてしまうこともあります。

フラン（フランチェスカ・ロウ）
サラのリングメイト。分館組の中で最も背が高いですが、声が小さく、内気な性格。ボーイッシュな外見をしており、サラからは「兄ちゃん」と呼ばれることも。背が高いことにコンプレックスを抱えています。

リズ（エリザベス・エプスタイン）
縦ロールの金髪が特徴的な少女。フランに次いで背が高く、堂々とした態度をとります。裕福な家庭の出身で、努力家な一面も持ち合わせています。歌唱力は壊滅的。チェルに対してはツンデレな態度をとりますが、過度なスキンシップには困惑気味です。

チェル（チェルシー・マクファーランド）
リズのリングメイト。長い黒髪の少女。可愛らしい服装を好み、いつも熊のぬいぐるみと一緒に寝ています。ドジな一面があり、リズに懐いてからはべったりとくっつき、リズから百合疑惑を持たれています。

リナ・ケント
分館の寮監。6人の少女たちの世話役。いい加減なところがあり、ダンデライオン魔法女学園の卒業生であるにもかかわらず、料理が苦手。体育教師を担当しています。

ポーラ
分館の寮母。料理が得意で、リナのリングメイトです。

キャシー・バックリー
分館組を含む1年4組の担任教師。古代語を担当。規則に厳しく、新入生たちの事情を考慮せずに分館送りにし、「要注意」と判断して分館組と名付けました。

書籍情報

ISBN 4-06-373014-X
ISBN 4-06-373050-6
ISBN 978-4-06-373081-4

外部リンク

* 「少年シリウス」オフィシャルサイト:作品紹介「魔法使いのたまごたち」

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