魔神英雄伝ワタル外伝

魔神英雄伝ワタル外伝

『魔神英雄伝ワタル外伝』は、1990年にハドソンから発売されたファミリーコンピュータ用ゲームソフトです。人気テレビアニメ『魔神英雄伝ワタル』を題材にしたアクションロールプレイングゲームで、開発はウエストン ビット エンタテインメントが担当しました。

ゲーム内容

システム

本作は、マップ画面ではRPG、バトル画面では横スクロールアクションという複合システムを採用しています。マップ画面では、主人公を操作して町やフィールド、ダンジョンを探索し、物語を進めていきます。プレイヤーは、使用する魔神、ソード、シールドを選択することでステータスを変化させ、強力な装備を入手することで戦闘を有利に進めることができます。

冒険中には「まどうしょ」を入手できることがあり、使用することで対応した魔法を習得できます。魔法は戦闘だけでなくマップ画面でも効果を発揮するものがあり、中にはゲームの進行に必須のものも存在します。

戦闘

フィールドやダンジョンを探索中、敵が出現すると戦闘開始です。プレイヤーは魔神を直接操作し、アクションゲーム形式で敵と戦います。Aボタンでジャンプ、Bボタンで攻撃、セレクトボタンとスタートボタンで魔法やアイテムを使用し、十字キーで左右に移動しながら戦います。

ステータスは、主人公のレベル、搭乗する魔神、そして剣と盾の装備によって決定されます。魔法は攻撃、回復、逃走、強化など多岐にわたる効果を持ちます。

RPGらしい探索要素とアクション要素を取り入れた戦闘システムは、シンプルながら完成度が高いです。敵に応じた戦術を見つけることができれば有利に戦えますが、操作ミスが重なると苦戦を強いられるなど、バランス調整も緻密に行われています。

ストーリー

第七界層へ向かう途中、ドアクダーの力によって別世界「中二界層」に飛ばされ、ワタル一行は離れ離れになってしまいます。追っ手を振り切ろうとするも、この世界では力が半減してしまい、囚われの身となってしまいます。残された龍神丸は、付近を通りかかった少年に事情を説明し、協力を求めます。一時的に龍神丸のパートナーとなった少年は、散り散りになったワタルの仲間たちと出会い、彼らの魔神を借りながら世界の平和とワタルを探す旅に出ます。

舞台

ゲームの舞台となるのは、以下のような場所です。

コンチヤス平原
呪いの泉
回復の泉
虹の国
ミブル氷原
港町シャバン
カガサスジャングル
ツキノ砂漠
チャップス沼
風の国
ダボード山脈

登場人物

主人公: 現生界に住む神々の子孫。
戦部ワタル: ドアクダーの罠にかかり囚われの身に。
剣部シバラク: ワタルの仲間。
忍部ヒミコ: ワタルの仲間。
賢者サザビー: 呪いの泉の管理人。
虹の国の国王
虹の国の王女
賢者リンクス

魔神

味方

龍神丸
戦神丸
幻神丸
雷神丸
空神丸
龍王丸

敵

セカンドガン
スケルバット
ギーガン
バトルゴリラⅢ号
ハングリオン
コンボス
ヘルライガー
ドラゴン
ドンゴロ
ネオゴーストン

スタッフ

ディレクター: 税所義仁、西澤龍一
プログラム: 渡辺勉、石塚路志人
キャラクター・デザイン: 吉原正訓、盛岡三奈
音楽、効果音: 坂本慎一
プロデューサー: 青山英治、川田忠之

評価

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計26点（満40点）を獲得しました。『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は19.41点（満30点）となっています。

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