魚沼市立須原小学校

魚沼市立須原小学校

魚沼市立須原小学校（うおぬましりつすはらしょうがっこう）は、新潟県魚沼市に所在する公立の小学校です。豊かな自然に囲まれたこの地で、地域の子どもたちの教育を長年にわたり支えてきました。

創立と初期の歴史

本校の起源は明治時代初期にさかのぼります。具体的には、明治6年（1873年）6月1日に、「新潟県第6中学校区第30番小学校」として産声を上げました。これは、明治新政府による近代的な学校制度が整備され始めた時期にあたります。当時の教育環境や地域社会の状況下で、須原地域の子どもたちが学ぶ場としてその歴史を開始しました。

昭和期における変遷

時代の流れと共に、学校の名称や位置づけも変化していきました。

昭和16年（1941年）4月1日には、太平洋戦争が始まる直前の時期、国の教育体制の変更に伴い施行された国民学校令に基づき、「須原国民学校」へと名称を改めました。これは、初等教育と中等教育の一部を統合し、戦時下の国家体制に合わせた教育を行うためのものでした。

終戦後、教育制度が大きく改革される中で、昭和22年（1947年）4月1日には、学校教育法が施行され、国民学校は廃止されました。これに伴い、地域に根差した学校として「須原村立須原小学校」に改称し、戦後の新しい教育の道を歩み始めました。

さらに、昭和31年（1956年）9月30日には、当時の須原村と上条村が合併し、守門村が誕生しました。この自治体の合併を経て、学校もまた「守門村立須原小学校」と名称を変え、守門村の教育を担う一翼を担うこととなりました。

平成・令和期における統合

21世紀に入り、地域の少子高齢化や市町村合併といった社会構造の変化は、学校のあり方にも影響を与えました。

平成16年（2004年）11月1日には、旧守門村を含む周辺の町村が合併し、現在の魚沼市が誕生しました。これにより、学校の設置者も守門村から魚沼市へと変更され、「魚沼市立須原小学校」として、今日の名称となりました。

近年では、地域の学校を再編・統合する動きが進む中で、本校もまたその影響を受けました。平成21年（2009年）4月1日には、同じ魚沼市内にあった上条小学校と統合し、より広い地域の子どもたちが須原小学校で共に学ぶこととなりました。これにより、児童数の減少に対応しつつ、より充実した教育環境を提供することが目指されました。

そして比較的新しい出来事として、令和5年（2023年）4月1日には、同じく魚沼市立であった入広瀬小学校とも統合を果たしました。これにより、須原小学校は、地域の小学校教育を担う中心的な存在として、さらに広い範囲の子どもたちを受け入れ、歴史と伝統を受け継ぎながら、新たな時代における地域教育の拠点としての役割を強化しています。

現在の須原小学校

明治初期の開校以来、実に150年近い長い歴史を持つ須原小学校は、幾多の名称変更、自治体合併、そして近年の学校統合といった大きな変遷を経て現在に至ります。地域の教育を支え続け、多くの卒業生を社会に送り出してきました。現在も、歴史と伝統を重んじつつ、新しい時代に対応した教育を実践し、子どもたちの健全な成長を見守っています。

本校は、地域の自然や文化と連携した学びを取り入れながら、子どもたちが豊かな心を育み、未来へ向かってたくましく成長していくための基盤を培うことを目指しています。統合を経た学校として、多様な背景を持つ子どもたちが集まる環境の中で、互いを尊重し合いながら共に学び合うことの重要性を大切にしています。

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