魚津市立上野方小学校

魚津市立上野方小学校の歴史とその後の展開

魚津市立上野方小学校は、富山県魚津市の大海寺野にかつて存在した小学校です。この学校は、長い歴史を有し、地域の教育の一翼を担ってきました。

沿革の始まり

この学校の始まりは1873年9月にさかのぼります。大海寺野村に守真小学校が創立され、当初の通学区域は大海寺野を含む8つの村でした。その後、1887年には大海寺野尋常小学校および大海寺野簡易小学校に改称され、1893年に校舎を移転しました。1895年には上野方尋常小学校と改称し、1912年には現在の立地に新しい校舎が建設されました。

教育制度の変遷

1941年には上野方国民学校と改称し、その6年後の1947年には上野方小学校にまた改名されました。この年、太平洋戦争中に使用されていたグライダー格納庫が講堂兼体育館として移築され、加積中学校が併設されるなど、学校の機能も充実していきました。1952年には、魚津市の市制施行に伴って「魚津市立上野方小学校」と改称されました。

その後も学校は拡張を続け、1959年には給食場が増築され、1968年には新たな校舎の建設が決まります。1969年に鉄筋コンクリート造の校舎が完成し、1975年には新しい体育館も建設されました。また、1976年にはプールも完成し、生徒たちの活動の場が一層広がりました。

統合と廃校

しかし、時代の変化と少子化に伴い、2018年4月、魚津市立大町小学校、魚津市立本江小学校、魚津市立村木小学校と統合され、魚津市立よつば小学校が新たに設立されました。上野方小学校はその歴史を閉じることとなりました。

廃校後の展望

廃校後は、旧校舎とプールが2022年度内に解体され、新たに民営の児童発達支援施設が整備されることが計画されています。魚津市社会福祉協議会による運営が予定されており、2024年度の利用開始を目指しています。また、敷地内には上野方公民館や社会福祉協議会の機能も持つ複合施設の設置も検討されています。

さらに、2023年度にはコミュニティセンターや消防分団詰め所を含む地域複合施設の整備にも着手され、2024年度以降に実施設計が行われる予定です。最終的には、2025年度から2年かけての建設工事が進められ、2026年度の開設を目指して準備が整えられています。

そし て、2024年5月25日には、児童発達支援センター『つくし学園』の竣工式が行われ、同年6月3日からの利用開始が予定されています。このように、上野方小学校の跡地は新たな教育の場として生まれ変わることとなります。

上野方小学校の歴史は、その地域に根付いた教育の重要性を物語っています。学校の理念や教育方針は子どもたちの成長に大きな影響を与え、人々の記憶に深く残る存在であり続けているのです。

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