鮫川大橋

鮫川大橋について

鮫川大橋は、福島県いわき市を流れる鮫川に架かる道路橋であり、国道6号の一部を構成しています。この橋は、全長471メートル、主径間47.5メートル、幅員10.3メートル（上下線それぞれ）を有し、11径間の鋼連続鈑桁橋という構造形式を採用しています。橋は、いわき市の錦町字川原から植田町字下川原へと続き、上下線それぞれ2車線、合計4車線で供用されています。

鮫川大橋は、鮫川の最下流に位置する橋梁であり、福島県内の国道6号においては最長の橋梁です。起点側では、植田跨道橋の上り方面への流出入ランプと接続しており、交通の要所となっています。橋の建設は、IHIインフラシステムによって行われました。

歴史

1972年12月20日、常磐バイパスの勿来町四沢から佐糠町間が開通した際、現在の下り線が暫定2車線として利用開始されました。その後、2007年度から4車線化事業が始まり、上り線橋梁の建設が着工されました。

建設中の上り線橋梁は、2011年3月11日に発生した東日本大震災による津波で被災するという困難に見舞われました。しかし、懸命な復旧作業の結果、予定通り2013年4月7日に上部工ボルト締結式が開催される予定でした。悪天候のため式典は中止となりましたが、4月12日には報道関係者向けに締結後の現場見学会が行われました。

そして、2015年9月8日には上り線が開通し、車線が切り替えられた後、従来の橋梁が下り線となり、上下4車線での供用が開始され、現在に至っています。

周辺情報

鮫川大橋の周辺には、鮫川河川敷公園があります。この公園は、旧道橋である福島県道56号常磐勿来線鮫川橋との間の鮫川左岸に広がっており、市民の憩いの場となっています。

まとめ

鮫川大橋は、地域住民にとって重要なインフラであり、その開通と4車線化は、交通の利便性向上に大きく貢献しました。また、東日本大震災からの復旧という困難を乗り越え、完成した橋であるという点においても、特別な意味を持つ橋梁と言えるでしょう。

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