鳥居かほり

鳥居かほり：多才な才能と豊かな人生

鳥居かほり氏は、1965年兵庫県西宮市生まれの女優、タレント、ダンサー、そして振付師である。4歳から始めたクラシックバレエは、彼女の人生を大きく彩る基盤となった。山脇学園高等学校卒業後、大滝愛子バレエ・アートシアターでプリマとして活躍、その後、名倉加代子氏に師事し、ダンサーや振付助手としても経験を積んだ。

芸能界デビューのきっかけは、テレビ朝日系の公開録画番組『たみちゃん』の見学中に、萩本欽一氏に見出されたことだった。1984年、『欽ちゃんの週刊欽曜日』へのレギュラー出演で芸能界入りを果たす。その後、『欽ちゃんのどこまでやるの!?』への出演や、小堺一機氏、藤井暁氏とのレコードデビューなど、バラエティ番組で存在感を示した。

1988年には、『欽ちゃんのどこまでやるの!?』での共演がきっかけで藤井暁氏と結婚。一時期芸能活動を休止するが、1992年に藤井香織名義で芸能界に復帰。1997年には芸名を鳥居かほりに戻し、1999年に離婚。離婚に関するエピソードとして、1990年に夫婦で訪れた映画館で、偶然にも明石家さんま氏と大竹しのぶ氏夫妻が隣に座っていたという逸話がある（2011年放送の「ニッポン放送：大竹しのぶのオールナイトニッポンGOLD」より）。

女優としての活動は多岐に渡る。映画『泣き虫チャチャ』、『グリーン・レクイエム』、『1リットルの涙』などに出演し、数々のテレビドラマにも重要な役どころで出演している。代表的な作品には、『うちの子にかぎって…パート2スペシャル』、『木曜劇場 女は男をどう変える』、『私は二番目の女』、『相棒』、『絶対零度〜未解決事件特命捜査〜』などがある。また、『フレッシュ！』ではメインキャスターを務めるなど、司会業もこなしている。

ダンスへの情熱も持ち続け、2003年にはニューヨークで「MOVIN' OUT」のナショナルツアーオーディションに合格。近年では、宝塚歌劇団やOSK日本歌劇団の舞台作品で振付や演出も手掛けるなど、その活動は多様化している。2021年には、複雑型子宮内膜異型増殖症のため子宮と卵巣の全摘出手術を受けたことを公表した。

現在、矢島聰子事務所に所属。松下幸之助記念志財団評議員、文教大学講師、昭和音楽大学講師（ダンス）を兼任するなど、幅広い分野で活躍を続けている。CM出演や舞台への出演も継続しており、女優、タレント、ダンサー、振付師、そして教育者として、多様な顔を持つ鳥居かほり氏の今後の活躍が期待される。

彼女の経歴は、芸能界で成功を収めるだけでなく、才能を様々な分野で開花させてきた過程を示している。バレエダンサーとしての基礎、女優としての表現力、振付師としての創造性、そして教育者としての指導力。これらの多様な能力を統合し、独自のキャリアを築き上げてきた彼女の生き様は、多くの人の共感を呼ぶだろう。常に挑戦を続け、新たな可能性を追求する鳥居かほり氏の今後の活躍から目が離せない。

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