鳥海芳樹

鳥海 芳樹

神奈川県に生まれた鳥海芳樹は、1998年8月1日生まれのプロサッカー選手である。主にミッドフィールダーとしてプレーし、現在はJリーグ2部に位置するヴァンフォーレ甲府に所属している。しなやかなボール捌きと戦術理解度の高さを持ち味とする。

略歴

ユース〜高校時代

サッカーは地元の村岡キッカーズで始め、藤沢市立村岡中学校を経て、高校はサッカー強豪校である桐光学園高等学校に進学した。桐光学園では、2年生、3年生と続けて全国高等学校サッカー選手権大会の舞台に立ち、いずれの大会でも大会優秀選手としてその名を連ねる活躍を見せた。また、高校年代のトップ選手で構成される日本高校サッカー選抜にも2年連続で選出され、海外遠征となるデュッセルドルフ国際ユースサッカー大会に参加するなど、高校時代から全国レベルで注目される存在だった。

大学時代

高校卒業後、鳥海は桐蔭横浜大学へ進んだ。大学でも中心選手として活躍し、2018年8月には一つ上の学年のイサカ・ゼインと共に、イタリアへ赴く全日本大学選抜のメンバーに選ばれる経験を得た。特に2019年には、チームが関東大学サッカーリーグ1部で準優勝を果たすなど好成績を残し、鳥海の属した世代は「最高の世代」と称されるほどタレント揃いだった。この大学同期からは、鳥海を含めて後に7人の選手がプロサッカー選手への道を歩んでいる。

プロ入り

大学での活躍が認められ、2020年12月31日に2021シーズンからのヴァンフォーレ甲府加入内定が発表された。プロとしてのキャリアは順調にスタートを切る。2021年2月28日に行われたJ2リーグ開幕節、ジェフユナイテッド市原・千葉との対戦で後半途中からピッチに立ち、プロ公式戦デビューを飾った。さらに、同年5月9日のJ2リーグ第13節、東京ヴェルディ戦では、プロ入り後初となる得点を記録している。

2022年は、鳥海のキャリアにおいて大きな節目となった年である。この年の天皇杯では、チームが快進撃を見せる中で重要な役割を担った。特に準々決勝でJ1リーグのアビスパ福岡と対戦した際には、延長戦前半7分に決勝ゴールを挙げ、クラブ史上初となる天皇杯準決勝進出の立役者となった。この勢いを駆ったヴァンフォーレ甲府は、見事天皇杯を制覇した。

所属クラブ

村岡キッカーズ（藤沢市立村岡小学校）
藤沢市立村岡中学校
桐光学園高等学校
桐蔭横浜大学
2021年 - ヴァンフォーレ甲府

タイトル

クラブ

ヴァンフォーレ甲府
天皇杯：1回（2022年）

代表歴

2016年 日本高校選抜
2017年 日本高校選抜
2017年 U-20日本代表候補

個人記録

Jリーグ初出場 - 2021年2月28日 J2第1節 ジェフユナイテッド千葉戦 (フクダ電子アリーナ)
Jリーグ初得点 - 2021年5月9日 J2第13節 東京ヴェルディ戦 (JITリサイクルインクスタジアム)

※ その他公式戦として、2023年にはスーパーカップに1試合出場（0得点）の記録がある。

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