鳥畠徳次郎

鳥畠徳次郎について

鳥畠徳次郎（とりばたけ とくじろう、1893年1月7日 - 1969年12月25日）は、昭和期における著名な実業家及び政治家であり、石川県において企業の発展と地域の発展に貢献した人物です。彼は参議院議員を1期務め、また石川県議会議長も経験しました。

初期の生活と教育

鳥畠は石川県石川郡上金石町で生まれました。1911年に京都市立第一商業学校を卒業し、ビジネスの世界へと足を踏み入れます。この学校は現在の京都市立西京高等学校と附属中学校の母体であり、彼の商業教育が後の事業家としての成功に寄与したことは間違いありません。卒業後は商社に勤め、様々な経験を積みました。

ビジネスの世界での活躍

1927年、彼は北陸自動車商会を設立し、取締役支配人としての役割を担います。その後、石川合同自動車をはじめとする多くの企業で重要なポジションを歴任し、朝日車輛、金沢交通、石川日産自動車販売などの企業の社長や専務取締役としても活躍しました。それだけでなく、大阪光タクシーや大阪尼ケ崎自動車工業などの経営にも関与し、地域経済の発展に貢献しました。また、金沢商工会議所の常議員としても地域振興に力を注ぎました。

政治への進出

1942年に彼は金沢市会議員に選出され、2期にわたって在任しました。その後1947年には石川県議会議員に就任し、3期にわたってその職に就きました。しかし、この間に金沢市議会議長と県会議長を同時に務めることになり、運営が難しくなったため、市議を辞職することとなりました。1959年には参議院議員として石川県地方区から無所属で出馬し、当選を果たしました。このことによって自由民主党にも入党し、その後参議院法務委員長を務めるなど、国家の法律や制度に関する重要な役割を果たします。

社会貢献と叙勲

鳥畠はまた、東海道路運送審議会の副委員長や白山観光協会の会長、さらには身体障害者雇傭促進協議会の会長としても活躍しました。地域社会や特に福祉に対する彼の取り組みも評価され、1965年には秋の叙勲で勲三等旭日中綬章を受章しています。

最後の時と評価

1969年に鳥畠は76歳でこの世を去りました。彼の死去日は正五位に叙されるとともに、彼が地域や国家に残した足跡は長く記憶されることでしょう。鳥畠徳次郎の実業家としての成就と政治家としての貢献は、今なお石川県の地に影響を与え続けています。

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