鳩待峠

鳩待峠

鳩待峠は、群馬県利根郡片品村に位置する標高1,591mの峠です。尾瀬への玄関口の一つとして知られ、美しい自然を求めて多くの人々が訪れます。

概要

鳩待峠は、尾瀬散策や至仏山登山へのアクセスポイントとして非常に重要な場所です。峠から山ノ鼻（尾瀬山の鼻ビジターセンター）までは、徒歩で約1時間から1時間10分程度の距離です。このルートは、気軽に尾瀬の自然を楽しむことができるため、多くのハイカーに利用されています。

ただし、至仏山を巡る鳩待峠 - 至仏山 - 山ノ鼻のルートは、急な斜面があり、残雪期には登山道が閉鎖されることがあります。そのため、訪れる際には事前に登山道の状況を確認することが重要です。

峠は中央分水嶺の一部を形成しており、その地理的な重要性も有しています。峠の近くには鳩待山荘があり、登山者やハイカーにとって休憩や宿泊の拠点となっています。

アクセス

鳩待峠には駐車場が設けられていますが、シーズン中は大変混雑し、交通規制が実施されることがあります。群馬県道260号尾瀬ヶ原土出線の津奈木 - 鳩待峠間は、特定の期間を除きマイカー規制が行われており、自家用車での乗り入れが制限される場合があります。

マイカー規制時には、最寄りの集落である戸倉にある駐車場を利用し、そこからバスやタクシーなどの登録車両に乗り換えて峠までアクセスする必要があります。また、交通規制がない場合でも、鳩待峠の駐車場は狭いため、戸倉の駐車場から公共交通機関を利用することが推奨されています。

鳩待山荘

峠には、東京パワーテクノロジーが運営する鳩待山荘があります。この山荘は、長年にわたり登山者やハイカーに利用されてきましたが、老朽化が進んでいました。

鳩待山荘は1980年（昭和55年）に建てられましたが、併設する休憩所とともに施設の老朽化が課題となっていました。そのため、2025年には新しい山荘と休憩所が開業することになり、旧山荘は2023年（令和5年）7月13日から解体工事に入りました。

旧山荘は大部屋の和室のみで、定員は66名でした。新しい山荘は2階建てで洋室に変更され、定員は42名となります。また、新しい休憩所は楕円状の多角形デザインで、尾瀬に関する展示コーナーも設けられる予定です。これにより、より快適で有意義な滞在を提供することが期待されています。

まとめ

鳩待峠は、尾瀬へのアクセス拠点としてだけでなく、その美しい自然景観や周辺の山々への登山道など、多くの魅力を持つ場所です。訪れる際には、交通規制や駐車場の混雑状況を確認し、公共交通機関の利用を検討することをおすすめします。また、鳩待山荘の新しい施設にも期待が高まります。

関連項目

日本の峠一覧
三平峠
沼山峠
尾瀬
尾瀬沼
尾瀬国立公園

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