鳳凰 (呉)

鳳凰（ほうおう）は、三国時代の呉において、末帝孫晧（そんこう）の治世で使用された5番目の元号です。西暦272年から274年までの3年間用いられました。

改元の経緯

鳳凰への改元は、瑞兆（ずいちょう：めでたい兆し）があったことを理由に行われました。しかし、具体的な瑞兆の内容については、史料に詳しい記述は見られません。

鳳凰年間の出来事

鳳凰年間には、以下の出来事が記録されています。

鳳凰2年（273年）：学者の韋昭（いしょう）が罪に問われ、処刑されました。韋昭は当時著名な学者であり、彼の処刑は呉の朝廷に大きな衝撃を与えました。
鳳凰3年（274年）：大司馬（だいしば：軍事の最高責任者）であった陸抗（りくこう）が死去しました。陸抗は、呉の名将陸遜（りくそん）の子であり、父の跡を継いで呉のために尽力しました。彼の死は、呉の国力低下に拍車をかけることになりました。

他元号との対照

同時期の他勢力の元号との対照表は以下の通りです。



参考文献

『三国志』（中華書局、1974年）
李崇智『中国歴代年号考』（中華書局、2004年）

関連項目

元号一覧 (中国)
鳳凰 (曖昧さ回避)

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