鶯嬢 (宮村優子のアルバム)

鶯嬢

『鶯嬢』（うぐいすじょう）は、日本の声優・アーティストである宮村優子が発表した通算7作目のオリジナルアルバムです。本作は1999年5月21日に、ビクターエンタテインメントよりリリースされました。

宮村優子の音楽活動における一つの到達点とも言える本作には、当時から独自の音楽世界を展開していた様々なアーティストが楽曲を提供しており、アルバム全体を通して多様な音楽性が感じられます。

収録曲

アルバムには、バラエティ豊かな楽曲群が収録されています。

女のGo!

アルバムの冒頭を飾る「女のGo!」は、宮村優子自身が作詞を手がけ、作曲はクラシック音楽の有名な旋律を用いたビゼー、そして編曲は長谷部徹が担当しました。独自の歌詞世界とクラシックを大胆に取り入れた楽曲構成が特徴的です。

〜ed (受動態)

続く「〜ed (受動態)」は、作詞にロックバンド「筋肉少女帯」のボーカリストである大槻ケンヂ、作曲・編曲には高浪敬太郎がクレジットされています。独特な歌詞とサウンドが融合した、個性あふれる一曲です。

女性的な、あまりに女性的な

戸川純が作詞・作曲・編曲全てを手がけた「女性的な、あまりに女性的な」は、アルバムの中でも特に注目すべき楽曲です。その歌詞については、作詞者である戸川純自身が後に解説しており、特に「人類がその血を…」という印象的な一節には、母性というテーマが込められていると述べています。戸川純の唯一無二の世界観が色濃く反映された楽曲と言えるでしょう。

リミックス＆カラオケ

これらのオリジナル楽曲に加え、アルバムにはリミックスバージョンも収録されています。

〜ed (受動態) Remix：恥の上塗りVersion
女性的な、あまりに女性的な Remix：女性は基本的にカオス状態Version

また、「女のGo! Original Karaoke」も収録されており、純粋な楽曲のみを堪能することができます。

『鶯嬢』は、宮村優子の表現者としての幅広さと、彼女に共鳴する個性的な音楽家たちとのコラボレーションによって生まれた、聴きごたえのあるアルバムです。特に、戸川純が作詞した「女性的な、あまりに女性的な」に込められた意図を知ることで、より深く作品の世界観を理解することができるでしょう。

（本記述における「女性的な、あまりに女性的な」の歌詞解説に関する情報は、戸川純著『戸川純全歌詞解説集 疾風怒濤ときどき晴れ』（Pヴァイン、2016年）を参照しています。）

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