鶴ヶ島市立図書館

鶴ヶ島市立図書館

鶴ヶ島市立図書館は、埼玉県鶴ヶ島市に所在する公共の図書館で、広範なサービスを通じて地域社会に貢献しています。中央図書館を中心に、東分室、西分室、南分室、北分室、富士見分室、大橋分室、若葉駅前カウンターから構成され、さらに市役所内にはミニライブラリーが設けられています。この図書館は、2016年に指定管理者制度を導入し、株式会社図書館流通センターが管理を担当しています。利用者には、鶴ヶ島市民だけでなく、近隣の川越市、坂戸市、日高市、川島町、毛呂山町、越生町の住民も含まれます。

沿革

鶴ヶ島市立図書館の始まりは1966年に遡ります。当時、町が公民館の一部を利用して開設したことから、図書館設置に向けた条令が制定されました。地域住民の要望に応じて、公民館内に図書室が次々と設置されたことが、この図書館の成り立ちの一環といえます。

1971年には正式に図書館機能を開始し、公民館や学校と連携して移動図書館など、多様なサービスを展開しはじめました。1984年には、今後の図書館の方向性を示す「鶴ヶ島町総合計画」が策定され、図書館の充実が謳われました。1985年には「第1回図書館まつり」が催され、中央図書館の整備が具体的に進展しました。その結果、図書館の名称は「鶴ヶ島町立中央図書館」に改称され、地域住民の図書館への意識が高まるきっかけとなりました。

1996年10月、開館した中央図書館は大きな注目を集め、初年度から523,219点の貸出を達成。利用者の増加に伴い、地域における知識の中心地としての役割を果たしてきました。1997年には複数の市町で構成される協議会による相互利用がスタートし、さらなるアクセス向上も実現しました。

事業・取り組み

この図書館は、さまざまな事業や取り組みを通じて地域活性化を図っており、特に注目されるのが「鶴ヶ島ラノベクエスト」です。これは地元著者によるライトノベルやアニメ、コスプレなどのイベントで、中高生の図書館への来訪を促す役割を果たしています。また、「つるがしまどこでもまちライブラリー」では、地域交流の場としての機能を強化するために、本棚を市役所ロビーに設置し、コミュニティ活動の拠点としています。

さらに、2016年に開催された「レインボー図書館ぐるっとスタンプラリー」では、近隣の図書館を巡ることで、地域の読者を刺激し、図書館利用促進に寄与しました。これらの取り組みは、図書館が地域社会にどのように貢献できるかという視点を持って展開されています。

基礎情報

鶴ヶ島市立中央図書館は、以下の情報を基に運営されています。

• - 所在地: 鶴ヶ島市大字高倉1247番地1
• - 敷地面積: 11,212.19m²
• - 延床面積: 4,254.7m²
• - 開館日: 火曜日から日曜日
• - 開館時間: 9:00〜19:00
• - 休館日: 月曜日、年末年始など

交通アクセスには、東武東上線の若葉駅からの公共バス「つるバス」が利用可能で、利便性に配慮されています。鶴ヶ島市立図書館は、知識の宝庫としてだけでなく、地域の文化活動の中心としても重要な役割を果たしています。これからも、地域に根ざした活動を通じて、市民の知的好奇心を満たす場所であり続けることでしょう。

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