鶴峯治

鶴峯治（つるみね おさむ）について

鶴峯治は1941年8月21日に鹿児島県で生まれ、2015年2月2日に逝去した日本の競泳選手です。彼は平泳ぎ専門の選手として1964年の東京オリンピックに日本代表として出場し、6位という成績を収めました。彼のキャリアは海上自衛隊入隊から始まり、海に対する憧れから水泳を習得し、短期間で数々の賞を獲得しました。

初期の経歴

鶴峯は高校卒業後、1961年に海上自衛隊に入隊しました。当初、彼は泳ぎが得意ではなく、カナヅチ状態でしたが、教官の助けにより水泳を始めました。僅か3年で彼は入賞を果たし、その才能が開花します。1964年の東京オリンピックでは、当時広島県の江田島にある第1術科学校に在籍しており、多くの選手が集まる中での出場でした。

大学と国際大会

オリンピック除隊後、鶴峯は日本大学文理学部に入学しました。彼は学業を進める一方で、1965年にブダペストで行われたユニバーシアードで優勝を果たします。続いて1967年には東京都で開催されたユニバーシアードでも日本選手団の旗手を務め、その後の競技でも注目される存在となりました。1968年のメキシコシティオリンピックでは8位入賞に留まりましたが、彼の名はさらなる活躍に繋がります。

教師としての活動

引退後、鶴峯は1969年から広島県の尾道高等学校で教鞭を執りました。彼は水泳部のコーチとして、インターハイでの優勝を成し遂げるなど、多くの生徒を指導しました。また、田口信教や高橋繁浩などのオリンピック選手を育て上げたことでも知られています。彼の教育方法や指導力は多くの生徒から支持されました。

その後のキャリア

1979年には中京大学に講師として赴任し、水泳部の顧問を務めました。ここでも彼は学生競技者の育成に尽力し、実績を上げ続けました。さらに、1984年にはロサンゼルスオリンピックのコーチを担当し、国際舞台でもその知見を活かしました。

まとめ

鶴峯治は、その競技者としての経歴や指導者としての業績から、日本の水泳界において重要な存在となりました。彼の経歴は多くの若者に鼓舞を与え、数々のオリンピック選手を生み出しました。競泳だけでなく教育の面でもその功績は色あせることなく、今も語り継がれています。

もう一度検索