鷲津名都江

鷲津名都江について

鷲津名都江（わしづ なつえ）は1948年1月20日生まれ、日本のイギリス文学者、翻訳家、人形劇や童謡を通じて多くのファンに親しまれている女性です。彼女は愛知県の一宮市で生まれ育ち、大学では英米文学や教育学を学びました。その後、国際的な観点から語学や童謡の研究を深め、教育者としても活躍してきました。

彼女の道は早い段階で開かれました。3歳の時に、NHK名古屋放送局の歌唱コンテストに参加し、見事に合格。これを機に童謡歌手としてのキャリアが始まりました。後に小鳩くるみ名義で舞台に立ち、1952年には日劇にて最年少デビューを果たしました。明るい歌声と愛らしい外見で多くのファンを魅了し、長い間レギュラー出演番組を持つまでになりました。

1955年からの数年間、雑誌『なかよし』のカバーガールを務め、さらには数々のテレビドラマにも出演。1964年から1966年には『ドレミファ船長』で初のレギュラー番組に登場し、その後も『なかよしリズム』や『おかあさんといっしょ』など、多くの人気番組で活躍しました。

声優としても成功を収め、特にディズニー映画『白雪姫』の日本語版では主役の声を担当し、その独特な歌声が評価されました。1980年以降、吹き替えだけでなく、アニメやゲームでも同キャラクターを演じ続けています。

1976年から1986年までは高齢者向けの番組に出演し、教育へとシフトしていく過程の中で、イギリス古来の童謡やマザーグースの研究にも力を入れました。1986年度に目白学園短期大学の助教授に就任し、その後、英国での研究留学を行ったことが、彼女の研究活動に大きな影響を与えました。

帰国後は、教育や研究に専念し、著書も多く残しています。『マザー・グースをくちずさんで』や『わらべうたとナーサリー・ライム』など、彼女の研究成果を元にした書籍は、言語教育や文化理解の架け橋となっています。

2018年には目白大学を定年退職し、これまでの多彩な活動を振り返る節目を迎えました。彼女は過去の活動においてもその影響力を発揮し続け、若者たちへの教育や支援を行う存在として広く認識されています。また、彼女自身も失礼がないよう、表舞台からは少しずつ距離を置いているものの、声優としての再演には時折参加することがあるようです。

多くの受賞歴もあり、1985年には日本童謡賞特別賞、1978年には久留島武彦文化賞を受賞。このように、鷲津名都江は多方面にわたる才能を持ち、長きにわたり日本のエンターテインメントや教育に貢献してきた人物です。彼女の業績は、後世に多くのインスピレーションを与え続けています。

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