鹿児島アリーナ

鹿児島アリーナ

鹿児島アリーナは、鹿児島県鹿児島市永吉一丁目に位置する多目的スポーツ施設です。この施設は、鹿児島市が制定した「鹿児島アリーナ条例」に基づき設置されました。2020年4月からは、愛称が「西原商会アリーナ」と改名され、多くの利用者に親しまれています。

概要

このアリーナは、1992年に旧鹿児島刑務所の跡地に建設されました。この地には、旧鹿児島刑務所の正門が広場にそのまま残されています。鹿児島刑務所は明治時代に設立された五大監獄の一つですが、第二次世界大戦後に周辺の宅地化が進み、その存在が都市計画に影響を及ぼすようになりました。結果として、1971年に鹿児島市は国に対し、移転の申し入れを行ったのです。これを受け、国はこの敷地を鹿児島市に譲渡し、代わりに新しい刑務所を建設するという形で決着しました。その後、鹿児島市は当施設の基本計画を策定し、アリーナがいよいよ実現しました。

改修工事

鹿児島アリーナでは、老朽化に伴うメインアリーナの耐震化やプロスポーツ観戦に対応するための改修が進められています。本来は2024年の5月31日に改修工事の入札が公告される予定でしたが、参加企業が見つからず入札が中止となりました。このため、入札方法やリニューアル計画の見直しが行われることになり、改修工事は2026年度以降に延期されています。

メインアリーナの特長

メインアリーナの外観は古代の円形劇場を模しており、国際大会や全国大会などの大規模なスポーツイベントが開催可能です。アリーナ内には移動観覧席システムが設置されており、最大5,700席を確保することができます。また、舞台音響、照明、空調など充実した施設が整っており、講演会やコンサート、展示会など多様なイベントにも利用されています。特に、B3リーグの「鹿児島レブナイズ」がこのアリーナをホームアリーナとして使用していることが知られています。

競技面積と可能な競技

• - 競技面積：42m x 65m、高さ18m
• - バレーボールコート：4面
• - バスケットボールコート：3面
• - バドミントンコート：12面
• - 体操、テニス、卓球などの多目的スペースも提供されています。

サブアリーナ

2階にはランニングコースとして利用できる回廊が整備されたサブアリーナがあります。サブアリーナのスペックは以下の通りです：

• - 競技面積：36m x 28m、高さ15m
• - バレーボールコート：2面
• - バスケットボールコート：1面
• - バドミントンコート：6面

その他の施設

鹿児島アリーナには多様な施設も充実しています。具体的には、以下の設備があります：

• - 武道場（柔道場2面、剣道場2面）
• - 弓道場（近的、10人立、観客席あり）
• - トレーニング室
• - エクササイズスタジオ
• - 健康体力相談室
• - 会議室

アクセス情報

鹿児島アリーナへのアクセスは以下の通りです：

• - 鉄道：JR鹿児島中央駅から徒歩約40分。
• - バス：鹿児島市営バスや鹿児島交通、JR九州バス「中草牟田」バス停から徒歩約3分。また、鹿児島市営バス（13・21両番線）「鹿児島アリーナ前」バス停からは徒歩約1分でアクセスできます。
• - 自家用車：有料の駐車場があります。

鹿児島アリーナはその多様性と利便性から、地域のスポーツ文化を支える重要な拠点となっています。

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