鹿児島県立鹿児島東高等学校

概要

鹿児島県立鹿児島東高等学校は、鹿児島県鹿児島市東坂元三丁目に所在する県立高等学校です。「東（ひがし）」という通称で広く知られています。本校は普通科のみを設置する単科高校です。学校の敷地内には、2012年4月に開校した鹿児島県立鹿児島高等特別支援学校も設置されており、教育環境の一部を共有しています。

沿革

本校の歴史は、1949年に創設された鹿児島農業高等学校に端を発します。創立から20年後の1969年には、校名を現在の鹿児島県立鹿児島東高等学校に改め、同時にそれまで設けられていた家政科を普通科へと変更しました。過去にはいくつかの専門学科も存在しましたが、時代の流れとともに募集停止・閉科となりました。具体的には、農産科は1971年に募集が停止され、1973年に閉科。鹿児島農業高等学校時代から引き継がれていた園芸科も、1986年に募集を停止し、1988年に閉科となりました。また、1986年に新設され、国際理解教育や海外留学機会を提供していた国際教養科も、2011年に募集停止、2013年に閉科となり、現在は普通科単科校としての体制が整っています。2015年には、生徒募集定員が一定数を満たさない高校に適用される学区制の特例措置において、県内初の指定校となりました。

教育

本校では、教育の根幹として「3自」と称される校訓を掲げています。これは「自律」「自学」「自治」の三つの「自」を指し、生徒が自らの規範を持ち、自ら学ぶ意欲を持ち、集団の中で自らを律することを奨励するものです。現在は普通科のみの設置であり、基礎学力の定着から、生徒の興味関心に応じた多様な進路希望に対応できるような教育プログラムを提供しています。

部活動

生徒たちは、多岐にわたる部活動を通じて、学校生活を豊かにしています。運動系の部活動としては、バスケットボール部、弓道部、バドミントン部、ダンス部などが積極的に活動を行っています。過去には野球部が存在しましたが、部員数の減少により廃止され、サッカー部も現在活動を休止している状態です。文化系の部活動では、写真部、吹奏楽部、茶道部、パソコン部、演劇部、CCC（国際交流クラブ）、美術部などが日々研鑽を積んでいます。

アクセス

本校への主なアクセス手段は公共交通機関です。JR鹿児島中央駅からは、鹿児島市営バスの6番線または6-2番線を利用し、「東高校下」もしくは「実方入口」バス停で下車後、徒歩約10分です。また、6-3番線や22番線を利用する場合は、「葛山中央」バス停が学校のほぼ目の前に位置しています。南国交通のバスを利用する場合は、JR鹿児島中央駅から坂元・緑ヶ丘・吉田方面行きのバスに乗車し、「下川添」バス停で下車後、徒歩約20分となります。加えて、JR鹿児島中央駅と学校を結ぶスクールバスも運行されており、多くの生徒が利用しています。

著名な出身者

本校はこれまで様々な分野で活躍する卒業生を輩出してきました。その中には、タレントとして活動した笹峰愛氏（中途退学）、人気ロックバンド「氣志團」のギタリストである星★グランマニエ氏、ミュージシャンやディスクジョッキーとして知られるZIKU氏、そして独自の感性で書道の世界を表現する書道家の西元祐貴氏などがいます。

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