鹿児島県道210号小山田谷山線

鹿児島県道210号小山田谷山線

鹿児島県道210号小山田谷山線は、鹿児島県鹿児島市小山田町を起点とし、日置市を経由して再び鹿児島市谷山に至る、全長約19kmの一般県道です。この路線は、鹿児島都市圏における外環状道路の一部として位置づけられており、地域間の交通を円滑にする重要な役割を担っています。

概要

この県道は、鹿児島市内の主要な地域を結び、都市部と郊外を結ぶ重要な役割を果たしています。特に、バイパス区間の整備により、交通渋滞の緩和と所要時間の短縮が図られました。しかし、旧道部分では幅員が狭く、依然として交通のボトルネックとなっている箇所も存在します。

路線データ

起点: 鹿児島県鹿児島市小山田町 (バイパス: 小山田西交差点、現道: 塚田北交差点)
終点: 鹿児島県鹿児島市谷山 (愛の聖母園前交差点)
陸上距離: 19.072 km (旧道部: 8.552 km)
主な経由地: 鹿児島市春山町

歴史

1940年（昭和15年）4月：鹿児島県道小山田谷山線として路線認定。
2005年（平成17年）4月：小山田西交差点から仁田尾北交差点までのバイパスが全線開通。

路線状況

共通区間

愛の聖母園前交差点から山田交差点までの区間は、住宅密集地を通過するため道幅が狭く、拡張工事が困難です。特に狭い箇所では片側1.5車線となるため、日常的に渋滞が発生しています。現在、山田交差点付近では拡幅工事が進められており、完成すると片側2車線となる予定です。

山田交差点から春山交差点までの区間は、鹿児島県道35号永吉入佐鹿児島線と重複しており、農村風景が広がるエリアですが、交通量が多く、渋滞が頻発する交差点も存在します。

春山交差点から仁田尾北交差点までは、住宅地と茶畑が混在するエリアを通過します。この区間は片側1車線に改良されており、鹿児島市内と日置・いちき串木野方面を結ぶ重要な道路となっています。

犬迫経由ルート

犬迫経由ルートは、谷山から山田町、春山町、石谷町、犬迫町を経て小山田町塚田に至るルートです。ここでは、仁田尾北交差点から犬迫町を通り、小山田町塚田に至る区間について説明します。

仁田尾北交差点から石谷までの区間は、以前は幅員が非常に狭い区間でしたが、現在はバイパス道路の用地として利用されています。石谷から六ヶ所までの区間も同様に狭い箇所があり、交通量が少ないエリアです。六ヶ所から犬迫までは鹿児島県道206号徳重横井鹿児島線と重複しています。犬迫から塚田北交差点までは、かごしま健康の森公園へのアクセス道路として利用されています。

バイパス区間

バイパス区間は、小山田西交差点から松元ICを経て仁田尾北交差点に至る区間です。小山田西交差点から松元ICまでは片側1車線、松元ICから仁田尾北交差点までは片側2車線となっています。沿線では住宅開発が進んでおり、ガーデンヒルズ松陽台や日置市方面へのアクセスも容易になっています。

バイパス規格

道路規格: 第3種第2級
設計速度: 60 km/h
総事業費: 約156億円

重複区間

鹿児島県道206号徳重横井鹿児島線（鹿児島市犬迫町 - 日置市伊集院町竹之山）
鹿児島県道24号鹿児島東市来線（鹿児島市上谷口町）
鹿児島県道35号永吉入佐鹿児島線（鹿児島市春山町 - 鹿児島市山田町）

地理

この県道は、鹿児島市と日置市を通過し、両地域を結ぶ重要な交通路となっています。沿線には、住宅地、農地、商業施設などが点在しています。

沿線施設

鹿児島市立犬迫小学校
鹿児島市立谷山北中学校
鹿児島市立中山小学校
鹿児島市立春山小学校
鹿児島市立石谷小学校

参考文献

県道の路線認定一覧表

関連項目

* 鹿児島県の県道一覧

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