鹿内博

鹿内博の政治家としての軌跡

鹿内博氏は、1948年3月4日に青森県青森市で生まれました。青森市立原別中学校、青森県立青森高等学校を卒業後、民間企業や社会福祉協議会での勤務を経て、政治の世界へ足を踏み入れました。1976年から1981年まで青森市社会教育委員を務め、地域社会への関心を深めました。

市議会議員から県議会議員へ

1973年と1977年の青森市議会議員選挙では落選を経験しましたが、1981年に悲願の初当選を果たしました。その後、3期にわたり市議会議員を務め、市政に貢献しました。1991年には青森県議会議員選挙に転身し、当選。県議会議員として5期を務め、県政にも深く関与しました。

青森市長としての活動

2009年、鹿内氏は青森市長選挙に無所属で出馬し、現職市長や他の候補者を破り初当選を果たしました。この選挙では、社会民主党と日本共産党の支持を受けました。2013年の市長選挙では、自民党・公明党推薦の元青森県副知事を破り、再選を果たしました。市長在任中は、地域経済の活性化や市民生活の向上に尽力しました。

八甲田丸でのイベント出演

2012年10月には、八甲田丸で上演された演劇「八甲田丸の1700万人」にゲストとして出演し、地域文化の振興にも貢献しました。

市長辞任と県議会議員への復帰

2016年、鹿内氏は第三セクター「青森駅前再開発ビル」の経営破綻の責任を取り、青森市長を辞任しました。その後、2019年4月には青森県議会議員選挙に無所属で出馬し、県議会議員に復帰を果たしました。県議会議員として、再び県政に携わっています。

鹿内氏の政策と主張

鹿内氏は、青森市のJR青森駅周辺整備事業について、財源確保を優先するために一時中断する方針を示しました。また、全国の市区町村長で構成される「脱原発をめざす首長会議」のメンバーとして、脱原発を強く主張しました。県議時代には、使用済み核燃料再処理工場の着工に反対し、ハンガーストライキも行いました。2015年の青森県知事選挙では、核燃料サイクル政策の廃止を掲げる新人候補を支援するなど、一貫して反原発の立場を貫いています。

青森駅前再開発ビルの問題

2015年、経営不振に陥っていた第三セクター「青森駅前再開発ビル」の会長に就任しました。しかし、この再開発ビルの経営が破綻したことが、市長辞任の大きな要因となりました。この問題は、地域経済や再開発の難しさを浮き彫りにする出来事となりました。

関連する問題

鹿内氏の在任中には、橋本小学校の統廃合問題も議論されました。この問題は、地域コミュニティのあり方や教育行政の課題を提起しました。

まとめ

鹿内博氏は、青森市議会議員、青森県議会議員、青森市長を歴任し、地域社会の発展に尽力した政治家です。原発問題や地域再開発に積極的に取り組み、独自の政策を推進しました。その政治活動は、地域社会に大きな影響を与え、多くの人々に記憶されています。

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