鹿間孝一

鹿間孝一（しかま こういち）は、日本の著名なジャーナリストであり、コラムニストです。現在は産経新聞の特別記者兼論説委員として活躍する傍ら、夕刊一面コラム「湊町365」を執筆しています。産経新聞社入社前は、サンケイリビング新聞社と日本工業新聞社で専務取締役を務めた経歴も持ちます。

1951年に北海道で生まれた鹿間氏は、北海道立小樽潮陵高等学校を卒業後、同志社大学法学部に進学。1975年に卒業後、産経新聞社に入社しました。社会部記者として長年活躍し、部長、編集局次長、編集長といった要職を歴任。2005年にはサンケイリビング新聞社の常務取締役、2006年には同社専務取締役に就任。さらに2008年には日本工業新聞社の専務取締役も務めました。2010年からは産経新聞に復帰し、特別記者兼論説委員として、また「大阪特派員」として活動しています。

鹿間氏の取材スタイルは、「広く浅く、何にでも興味を持つ」というもので、社会部「遊軍」記者としての経験が活かされています。産経新聞OBで作家の司馬遼太郎氏に憧れており、コラム執筆においては、産経新聞の朝刊一面コラム「産経抄」を40年間担当した石井英夫氏の「耳かき一杯ほどの毒を盛ること」という表現を参考に、辛口ながらも読者をクスリと笑わせるような、独自のコラムを目指しています。

時事問題に対する批評も積極的に行っており、2011年の大阪ダブル選では、大阪維新の会とそれ以外の勢力に対し、「ノーサイド精神」で臨むように呼びかけ、当選後には「確執を捨てて前進を目指すべき」と提言しました。また、大阪都構想の再議論を予想するなど、先見の明も持ち合わせています。2013年には、橋下徹大阪市長の慰安婦問題に関する発言や、在日米軍の風俗業活用に関する発言に対して、ツイッターで警鐘を鳴らし、橋下氏の「賞味期限切れ」を予言。結果として、2015年12月の橋下氏の市長退任を2年6ケ月前に的中させました。さらに、2025年の大阪万博誘致についても、「夢よもう一度」というスローガンが先行する「同床異夢」の状態であると警鐘を鳴らしました。

現在、ラジオ大阪の情報・報道番組「News Tonight いいおとな」では、月曜日のアンカーマン（コメンテーター）として出演しています。プロ野球阪神タイガースのファンであり、趣味はゴルフと、多才な一面も持ち合わせています。

著書としては、以下のものがあります。

『新聞記者 司馬遼太郎』(共著) - 扶桑社 2000年、文春文庫（文庫版） - 「産経抄」担当石井英夫や、産経新聞論説委員皿木喜久との共著
『20世紀かく語りき』(共著) - 扶桑社 2000年
『なにが幼い命を奪ったのか　池田小児童殺傷事件』(共著) - 角川書店 2001年 - 弁護士の伊賀興一、教育学者の下村哲夫、大阪大学名誉教授で評論家の加地伸行らと共著
『ブランドはなぜ墜ちたか　雪印、そごう、三菱自動車事件の深層』(共著) - 角川書店 2001年、角川文庫（文庫版） 2002年

鹿間孝一は、ジャーナリスト、コラムニストとして、その鋭い視点と幅広い知識で、多方面で活躍を続けている人物です。

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