麿秀晴

麿 秀晴（まろ ひではる）

1956年（昭和31年）1月29日、宮城県に生まれる。日本の技術者、実業家であり、現在のTOPPANホールディングス代表取締役社長兼CEOを務めている。

生い立ちと教育

宮城県大崎市松山で育ち、地元の宮城県古川高等学校を卒業後、山形大学工学部に進学。1979年（昭和54年）3月、同学部高分子化学科を卒業し、技術者としての基礎を築いた。

凸版印刷でのキャリア

大学卒業と同年の1979年（昭和54年）4月、凸版印刷株式会社に入社。以来、長きにわたり技術部門でその手腕を発揮した。同社では、取締役、常務取締役、専務取締役、そして代表取締役副社長執行役員といった要職を歴任。特に国際事業や経営企画、さらには事業開発・研究、製造、ICTといった多岐にわたる部門の責任者を務め、豊富な経験と深い知見を培った。

経営のトップへ

2019年（令和元年）6月、約9年ぶりに社長が交代するタイミングで、同社の代表取締役社長に就任した。社長就任後は、時代の変化に対応するため、デジタル技術の積極的な導入を推進。特に人工知能（AI）やモノのインターネット（IoT）といった先端技術を活用した生産性向上や、新たな事業領域の開拓に注力し、社業の発展に貢献した。

TOPPANホールディングス発足と現職

2023年（令和5年）10月、凸版印刷が持株会社体制へ移行し、社名をTOPPANホールディングス株式会社に変更したことに伴い、同社の代表取締役社長兼CEOに就任。グループ全体の経営戦略を統括し、さらなる成長を目指している。

その他の活動

故郷への貢献にも積極的であり、2021年（令和3年）7月には大崎市おおさき宝大使に任命されている。
また、印刷業界の発展にも尽力しており、2024年（令和6年）5月には印刷工業会会長、同年6月には一般社団法人 日本印刷産業連合会会長にそれぞれ就任。業界全体の課題解決や振興に向けたリーダーシップを発揮している。

受賞・メディア出演

これらの活動や経営における功績は高く評価されており、2020年には第2回日本オープンイノベーション大賞において、IoTとFinTechを活用したイノベーションによる新たな社会創造への貢献が認められ、経済産業大臣賞を受賞している。
2023年9月7日放送のテレビ東京「日経スペシャル カンブリア宮殿」には、凸版印刷社長として出演。「巨大企業なのに"ベンチャー" TOPPAN快進撃の裏側！」と題された番組で、その経営手腕や企業文化について語った。

技術者としてのキャリアを礎に、経営者として企業の変革を主導し、さらに業界や地域社会の発展にも貢献するなど、多方面で活躍する実業家である。

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