黒木大貴

黒木 大貴

日本の元ラグビー選手である黒木 大貴（くろぎ たいき）は、1994年1月18日に宮崎県で生まれました。ポジションはスクラムハーフ（SH）。身長177cm、体重84kgという体格で、そのパワフルなプレーは多くのラグビーファンを魅了しました。

経歴

地元の宮崎県立日向高等学校を卒業後、ラグビーの強豪として知られる流通経済大学へ進学しました。大学でその才能を磨き、卒業後の2016年には、トップリーグ昇格を目指す日野自動車レッドドルフィンズに加入します。社会人選手としてのキャリアをスタートさせた黒木選手は、同年9月10日に行われたトップイーストリーグの栗田工業ウォーターガッシュ戦で、先発メンバーとして公式戦デビューを果たしました。チームの名称が日野レッドドルフィンズへと変わる中、中心選手の一人として活躍を続けましたが、2020年にチームを退団し、現役生活に区切りをつけました。

プレースタイル

スクラムハーフというポジションは通常、素早いパスさばきやゲームコントロールが求められますが、黒木選手の最大の特長はそのフィジカルの強さでした。フォワードの選手にも引けを取らないほどの激しいタックルを厭わず、また自らボールを持って突破を図る際の力強いランニングは、相手チームにとって常に脅威となりました。こうした攻守両面での貢献と、ポジションの枠を超えたプレーぶりが評価され、春季リーグではベストフィフティーンにも選出された経験を持っています。冷静な判断力と持ち前のフィジカルを兼ね備えた彼のプレースタイルは、所属チームの戦術に幅をもたらしました。

人物像と地元愛

黒木選手は、その出身地である宮崎県への深い愛情でも知られています。「宮崎を愛し、宮崎に愛された男」と称されるほど、地元とのつながりを大切にしていました。彼の活躍は宮崎県のラグビーファンにとって大きな励みとなり、また彼自身もそうした地元からの声援を力に変えていました。現役時代から、地元イベントへの参加やラグビー普及活動にも積極的に関わっていたことが知られており、その誠実な人柄は多くの人々から慕われていました。

まとめ

黒木大貴は、宮崎県出身のスクラムハーフとして、大学、そして日野レッドドルフィンズで確かな足跡を残した選手です。標準的なSHのイメージを覆すようなフィジカルの強さを武器に、激しいタックルや力強いランでチームに貢献。春季ベストフィフティーンに選ばれるなど、その実力は高く評価されていました。地元宮崎を愛し、地域に根差した活動も行うなど、選手としても人物としても魅力あふれる存在でした。短期間ながらトップイーストリーグ、そしてトップリーグの舞台で披露された彼のプレーは、今なおファンの記憶に残っています。

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