鼻筋
鼻筋について
鼻筋（びきん）は、顔の表情を作り出す浅頭筋の一つで、鼻の周りに位置する筋肉です。この筋肉は、鼻の穴を狭めたり広げたりする動きに関与しており、顔の微妙な表情の変化に重要な役割を果たしています。鼻筋は、主に横部（鼻孔圧迫筋）と翼部（鼻孔開大筋）の二つの部分に分かれていますが、場合によっては鼻中隔下制筋を含むこともあります。これらの筋肉は、その一端が皮膚に付着している皮筋という特徴を持っています。
鼻筋の構造
鼻筋横部（鼻孔圧迫筋）
鼻筋の横部は、鼻の穴を狭める働きをします。この部分は、上顎骨の前面、梨状口の外側縁に沿った鼻翼の部分から起始しています。
鼻筋翼部（鼻孔開大筋）
一方、鼻筋の翼部は、鼻の穴を広げる働きをします。この部分は、上顎骨の歯槽突起部にある犬歯歯槽隆起から始まっています。
鼻筋の機能
鼻筋は、鼻の形を変化させることで、様々な表情を作り出すのに役立っています。例えば、怒りや不快感を示す際に鼻の穴を広げたり、何かを警戒する際に鼻をすぼめたりといった動きに関与しています。これらの動きは、呼吸を助けるだけでなく、感情表現にも重要な役割を果たしています。
鼻筋に関わる筋肉
鼻筋は、横部と翼部の他に、時に鼻中隔下制筋を含むことがあります。
鼻中隔下制筋
鼻中隔下制筋は、鼻中隔を下方に引っ張る働きを持ち、鼻筋の動きを補助する役割があります。
鼻筋の起始
鼻筋の起始は、横部と翼部で異なります。
これらの起始部から、鼻の皮膚に向かって筋肉が伸びています。
その他の情報
鼻筋は、顔の筋肉の中でも比較的小さな筋肉ですが、その機能は顔の表情を豊かにする上で非常に重要です。解剖学的には、浅頭筋に分類され、その構造と機能は、顔面表情筋全体の理解にも繋がります。
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