龍泉寺 (新城市)

龍泉寺の概要

龍泉寺（りゅうせんじ）は、愛知県新城市出沢的場田に位置する曹洞宗の寺院です。その山号は久沢山で、本尊として十一面観世音菩薩を祀っています。この寺には本堂、開山堂及び位牌堂、観音堂及び御茶堂、庫裏、鐘楼の5つの構造物があり、それぞれが登録有形文化財に認定されています。

歴史的背景

龍泉寺は、豊川の右岸にある出沢集落に立地しています。この場所には、他にも重要な文化財が存在し、八平神社の本殿と玉垣、瀧川家住宅の主屋と長屋門、祠などが登録されています。寺の起源は、永禄元年（1558年）に創建された廣釋寺に遡ります。その後、慶長11年（1606年）に滝川寺へと改名され、さらに寛永年間には現在の名称である龍泉寺に改称されました。

文化財の詳細

本堂

本堂は入母屋造の桟瓦葺で、建築面積は124平方メートルです。この堂は文政3年（1820年）に完成し、2013年12月24日に登録されました。登録の理由としては、国土の歴史的景観に重要な寄与をしているとされています。

開山堂及び位牌堂

開山堂及び位牌堂は、切妻造の桟瓦葺で、面積は56平方メートルとなっています。本堂の北側に位置し、1931年（昭和6年）に竣工しました。この建物もまた、2013年に登録されています。

観音堂及び御茶堂

観音堂及び御茶堂は切妻造で、面積は40平方メートルです。本堂の西側にあり、廊下で連結されています。観音堂は文政5年（1822年）に竣工し、御茶堂は1935年（昭和10年）に増築されました。

庫裏

庫裏は、切妻造の一部二階建てで、面積は148平方メートルです。本堂の東側に位置し、天保14年（1843年）に完成しました。この建物も国土の歴史的景観に寄与するものとして、2013年に登録されています。

鐘楼

鐘楼は入母屋造の桟瓦葺で、面積は6.6平方メートルです。1955年に完成し、本堂の東側、庫裏の南側に立地しています。こちらも2013年に登録されています。

結論

龍泉寺はその歴史的背景とともに、数々の文化財を有する重要な寺院であり、その存在は地域の歴史や文化に深く根付いています。訪れる人々にとって、その歴史を学び、文化を感じる貴重な場所となっていることでしょう。

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