＃ハイ ポール

ハイ_ポール

『#ハイ_ポール』は、2016年4月22日から2017年9月29日まで、フジテレビの深夜番組レーベル『フジテレビからの!』内で放送されたユニークなバラエティ番組です。週末の深夜、多くの視聴者に多様なコンテンツを届けました。

番組のコンセプト

この番組の核となったのは、スマートフォンに宿るどこか頼りない人工知能、黒クマのキャラクター「ポール」です。ポールの声は、ロックバンド「クリープハイプ」の尾崎世界観さんが担当しました。番組には毎回、若手の女性タレントやモデル、ミュージシャンらが「ユーザーゲスト」として登場。ポールとユーザーゲストによる、自由奔放なトークが基本線でした。

ポールはゲストからの質問に対して適当に答えたり、ゲストの要望に応えようとしたりする形で会話が進みます。このメインのトークパートの合間に、様々なコーナー企画やショートアニメ、ドラマ、そしてフジテレビオンデマンド（FOD）のオリジナル番組などが紹介される構成でした。番組は、世の中の最新トレンドや注目コンテンツを多角的に提示する役割も担っていました。各VTRコンテンツに入る際には、ポールが「おすすめのVTRが届きました」とゲストに語りかけるお決まりの流れがありました。

多様なコンテンツ群

番組内で紹介されたコンテンツは非常に多岐に渡ります。

コーナー: SHOWROOMと連動したウーマンラッシュアワー村本大輔さんと小嶋陽菜さん出演の「神の間」、カンニング竹山さんや山崎弘也さんらが出演する「竹山ブートキャンプ!」、よゐこ有野晋哉さんと神田沙也加さんによる「マンガは世界を救う!」、キングコング西野亮廣さんの対談企画「ハミダシター」、全国の逸品を紹介する「新型地方活性化プロジェクト ダイバイヤー」など、個性的な企画が多数展開されました。
ショートアニメ: 「ふりぃきぃ〜はいすく〜る」「アルプスの少女ハイジ？ちゃらおんじ」「ミカンせいじん現わる」「神々の記」「ね子とま太」といったバラエティ豊かなアニメーションが放送されました。特に「ちゃらおんじ」は、レギュラー放送終了後も他の番組内で放送が続けられました。
ドラマ・アニメ: FODオリジナルドラマ「SHIBUYA A 0丁目」や、戸田恵梨香さんらが出演した「タイムパトロールのOL」、アニメ「サバパラ」「PJベリーのもぐもぐむにゃむにゃ」なども番組内で紹介されました。
FODオリジナル番組: 上記以外にも、「スナック幸子」「恋愛フェイク・ドキュメンタリー『VIRGINS』」など、様々なFOD発コンテンツが番組を通して視聴者にアピールされました。

レギュラー放送終了後の展開

レギュラー放送終了後も、『#ハイ_ポール』は複数回の特別番組として復活しました。いずれもポールの声は尾崎世界観さんが担当しています。

一夜限りの復活SP（2020年3月）: 約2年半ぶりの復活。池田美優さん（みちょぱ）、森七菜さん、谷まりあさんをゲストに迎え、子供向け番組『じゃじゃじゃじゃ〜ン!』やショートアニメ『ね子とま太』などを紹介。
1年ぶり1夜限りの再起動SP（2021年4月）: 堀田真由さん、白石聖さん、蛙亭（現・イワクラ）岩倉美里さんが出演。『モニカ トイ』や伊豆見香苗さん作画のショートアニメなどが紹介されました。
* 秋の復活祭SP（2021年11月）: KATYさん、関水渚さん、岡田結実さんをゲストに迎え、ポールとゲストそれぞれのトークを中心とした内容で放送されました。

これらの特番は、番組の根強い人気を示すものでした。

出演者・スタッフ

番組MCであるポールの声を務めた尾崎世界観さんのほか、個性豊かなユーザーゲストや、各コーナーの出演者（村本大輔、小嶋陽菜、カンニング竹山、山崎弘也、有野晋哉、神田沙也加、西野亮廣、前園真聖、あべこうじなど多数）が番組を彩りました。

制作はフジテレビが行い、NEXTEPなど複数の制作協力会社が携わりました。企画の下川猛さん、総合演出の渡辺資さんをはじめとするスタッフ陣が、深夜帯にふさわしい実験的で多様なコンテンツが集まる番組を作り上げました。

『#ハイ_ポール』は、ポンコツAIとゲストのゆるいトークを軸に、バラエティ、ドラマ、アニメ、情報などあらゆるジャンルを横断する、深夜ならではの挑戦的なバラエティ番組として放送されました。

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