&AUDITION - The Howling -

『&AUDITION - The Howling -（エンオーディションザ・ハウリング）』は、グローバルに活動する新たなボーイズグループの誕生を目指し、HYBE LABELS JAPANが企画・主催した日本のオーディション番組です。この番組では、かつて韓国で放送されたサバイバル番組『I-LAND』に参加した経験を持つ4名のメンバー（K、NICHOLAS、EJ、TAKI）に、将来を嘱望される11名の練習生が加わり、合計15名が共に切磋琢磨しながらデビューへの道を駆け上がっていく姿がリアルドキュメンタリー形式で描かれました。

番組タイトルの「&」には、練習生たちが互いに協力し、共に挑戦し、成長していくという意思が込められています。また、「Howling」は、夢に向かって共鳴し合い、力強く前進する彼らの想いを象徴しています。運命共同体となった参加者たちは、「共に成長を遂げてこそデビューできる」という重いミッションを胸に、多様なパフォーマンスを通して自らの可能性を広げ、人間的な成長ストーリーを展開していきました。彼らをサポートし、時に厳しく評価しながら夢へのステップを共にするメンター陣の存在も、番組の重要な要素でした。

並行して、視聴者と共に参加者の努力や葛藤、喜びを応援する関連番組『&AUDITION - LIVE -』も展開されました。この番組は、MCを務める辻岡義堂と木村昴を中心に、より視聴者に寄り添った形でオーディションの過程を追いかけました。

放送概要

本編である『&AUDITION - The Howling -』は、2022年7月9日から毎週土曜日に約60分間にわたり、YouTubeを通じて世界中に、そして日本ではHuluにて配信されました。また、関連番組『&AUDITION - LIVE -』は、2022年7月13日より日本テレビ（関東ローカル、毎週水曜深夜）と読売テレビ（関西エリア、毎週金曜深夜）にて放送され、より多くの日本のファンが彼らの挑戦を見守ることができました。

参加者とメンター

参加者は、『I-LAND』出身の4名と、オーディションのために集められた11名の練習生で構成されました。彼らは、HYBE LABELS JAPAN初のグローバルグループのメンバーとなることを目指し、個性と才能をぶつけ合いました。

彼らの成長を支えたのは、強力なメンター陣です。スペシャルアドバイザーとしてパン・シヒョク氏が全体を監修し、Pdogg氏やソン・ソンドゥク氏がメンターとしてパフォーマンスやプロデュース面で指導にあたりました。その他にも、井上さくら氏（パフォーマンス）、Soma Genda氏（プロデューサー・サウンド）、Scooter Braun氏、ジコ氏といった多様な分野の専門家がディレクターとして参加者を導きました。スペシャルプロデューサーとして今井了介氏、UTA氏も関わり、番組に深みを与えました。また、番組にはENHYPEN、SEVENTEEN、TXT、BTSといったHYBE所属アーティストがゲストとして登場し、参加者たちに刺激とインスピレーションを与えました。

デビューへの道: 審査システム

オーディションは、各ミッションごとに中間チェックと最終ステージが設けられ、これを一つのラウンドと定義しました。全てのラウンドを通じて、参加者は個人のパフォーマンスやチームの成果に応じて「&BALL」を獲得し、これによって大きな「&RING」を満たしていくという重要なミッションが課されました。もし4ラウンド終了時点で「&RING」が完全に満たされなければ、デビュー組4名を含む参加者全員のデビュー自体が白紙に戻るという、極めて厳しいルールのもとで行われました。

各ミッションの詳細

1st ROUND 団体シグナルソングミッション

番組開始直後の最初のラウンドでは、参加者たちが初めて一堂に会し、番組のシグナルソングを用いた団体パフォーマンスを披露しました。体調不良で欠席者もいましたが、14名が最初の評価に臨みました。

2nd ROUND コンセプトミッション

続く2ndラウンドでは、参加者たちは4つのチームに分かれ、それぞれ異なるコンセプトに基づいたパフォーマンスを披露しました。このラウンドでは、I-LAND出身のデビュー組メンバーが中心となってチームを率いる形でミッションが進められました。

3rd ROUND SEVENTEENレジェンダリーミッション

3rdラウンドでは、HYBEの先輩グループであるSEVENTEENの楽曲に挑戦しました。ファンに特に愛される3曲が選ばれ、参加者は3チームに分かれてこれらの楽曲を披露。このミッションの重要なポイントは「クリエイティブ」であり、各チームは与えられた楽曲に対して独自の振り付けを創作することが求められました。

4th ROUND BTSミッション

ファイナルラウンドを目前に控えた4thラウンドでは、同じく先輩グループであるBTSの楽曲に挑みました。参加者は2チームに分かれ、ボーカルを中心としたパフォーマンス（ステージ1）と、原曲を大胆に編曲したバージョンでのパフォーマンス（ステージ2）という、2つの異なるステージで評価を受けました。

FINAL ROUND そして&TEAM誕生へ

2022年9月3日、運命のファイナルラウンドが東京ガーデンシアターにて開催されました。最終ステージでは、2つのチームに分かれた参加者たちが、デビューへの最後のパフォーマンスを全力で披露しました。そして、長きにわたるオーディションの末、最終的なデビューメンバー9名が決定しました。

デビューメンバーの選出は、複数の要素によって総合的に判断されました。全体の40％を占めるプロデューサー評価（4名のプロデューサーによる）、30％を占めるスペシャルプロデューサー評価（3名のプロデューサーによる）、そして合計30％を占める事前グローバル投票（20％）と最終グローバル投票（10％）の合算ポイントによって順位が決定。特に、練習生11名の中から獲得ポイント数の多い上位5名が、I-LAND出身の4名と共に、新たなグループのメンバーとして選出されました。

こうして、多くの期待と注目が集まる中、『&AUDITION - The Howling -』から、9人組グローバルボーイズグループ「&TEAM」が誕生しました。

制作を支えた人々

この壮大なプロジェクトは、多くのスタッフによって支えられました。企画は植野浩之氏、ナレーションは林高也氏が担当。構成は北原ゆき氏が手掛けました。制作委員会は日本テレビとHYBE LABELS JAPANが名を連ね、「&AUDITION」製作委員会として番組全体を統括しました。プロデューサーとして伴在正行氏、今井大輔氏らが、演出を有田駿介氏が務めるなど、多岐にわたる専門家が携わり、高品質な番組制作を実現しました。

この番組は、単なるオーディションに留まらず、夢を追いかける若者たちの真摯な姿、互いを思いやり共に成長する姿、そして乗り越えられない壁に立ち向かう姿を描き出し、多くの視聴者に感動と共感を与えました。最終的に&TEAMとして新たな一歩を踏み出した彼らの今後の活躍が期待されています。

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