-312604806-

ROUAGEのベストアルバム『-312604806-』

ROUAGEが1998年6月29日にリリースした『-312604806-』は、彼らにとって初のベストアルバムとして意味深い一枚です。このアルバム名には、バンドのアイデンティティが色濃く反映されており、数字には特別な意味があります。「312」はROUAGEが結成された年月である1993年12月を示し、「604」はメジャーデビューを果たした1996年4月を意味しています。そして「806」は本作がリリースされた1998年6月を指しています。

このアルバムには、インディーズ時代に発売されたシングルやアルバムの中から11曲がセレクトされており、全てリミックスおよびリマスタリングが施されています。収録された楽曲は、ROUAGEの音楽的な進化を感じることができます。特に、歌詞カードには各楽曲ごとに異なるフォントで曲名や歌詞が表示されており、視覚的な楽しさも提供しています。

また、このアルバムは10万枚の限定生産で、独特のカラークリアケース仕様となっており、ブックレットの裏にはシリアルナンバーが刻印された特別な一品です。ファンにとって、これらの要素はコレクターズアイテムとしての価値を高めています。

収録曲の中では、全曲の作詞をKAZUSHIが手掛けている点も注目されます。特に、インストを除く曲は、それぞれ優れた作曲者による力強い楽曲が揃っています。例えば、「シ・ク・マ・レ・タ・ト・キ」はTAKAYUKI SASAKI、「Creation -審判-」はRAYZIが作曲を担当し、「Function」と「発情期」はそれぞれRIKAとSHONOによる作品です。

「hide and seek」や「Cry for the moon」もファンからの人気が高い楽曲であり、それぞれの作曲者がもたらす独自の音楽スタイルが色濃く反映されています。「erasure」は95年に大阪で配布されたシングルで、当時のファンには特に思い出深い楽曲でしょう。

ROUAGEの音楽は、常に進化を続けており、これらの楽曲を通じてその過程を感じることができます。アルバム『-312604806-』は、彼らの音楽的成長をより深く理解するための重要な一枚となっており、多様なスタイルや感情が詰め込まれた楽曲たちは、リスナーの心を掴んで離しません。このアルバムを聴くことで、ROUAGEの魅力にさらに引き込まれること間違いありません。

今後も彼らの音楽がどのように展開していくのか、非常に楽しみです。ファンはぜひとも手に入れ、この特別なアルバムを堪能してほしいと思います。

もう一度検索